
6月4日、奈良県立法隆寺国際高等学校歴史文化科2年生36名が天理大学を訪れ、天理大学附属天理参考館の見学および特別授業を受講しました。
天理大学と奈良県立法隆寺国際高等学校は、これまで約10年にわたり、「体験授業」として同校歴史文化科2年生を対象に、本学歴史文化学科による講義や調査実習、附属天理参考館の見学を実施してきました。さらに、相互の人的・知的資源の活用をより一層推進するため、2025年12月に高大連携協定を締結しました。
今年度の特別授業は、附属天理参考館の見学からスタートしました。はじめに、人文学部歴史文化学科の齊藤純教授が、参考館の歴史や特徴について説明。その後、生徒たちは2グループに分かれ、2階常設展「世界の生活文化」および、3階で開催されていた第101回企画展「古代エジプトの世界―過去・現在―」を見学しました。
「世界の生活文化」では、展示されているさまざまな絵馬について、齊藤教授がクイズを交えながら由来や背景を解説しました。生徒たちは熱心にメモを取りながら説明に耳を傾け、関心を持った展示物を写真に収めるなど、積極的に見学しました。




また、第101回企画展「古代エジプトの世界―過去・現在―」では、「ミイラ被(おお)い」や「人形彩画木棺」などの資料を見学。生徒たちは、普段見る機会の少ない貴重な資料を間近に観察し、古代エジプト文化への理解を深めました。


この日の特別授業には、法隆寺国際高校卒業生の辻汐里さん(歴史文化学科歴史学研究コース4年次生)と岡島羚雄さん(歴史文化学科考古学コース3年次生)もサポート役として参加しました。二人は、自身の参考館見学の見どころを紹介しながら、高校生たちが楽しく学べるよう、教員と高校生との橋渡し役として活躍しました。

後半は、杣之内キャンパス3号棟にて、齊藤教授による講義「絵馬の謎―どうしてこれが『絵の馬』なのか」を受講しました。講義では、絵馬の歴史や、人々の暮らしと祈りとの関わりについて解説。『続日本紀』には、奈良時代に「神の乗り物」として生きた馬が奉納されていたことが記されていることや、その資料を天理大学附属天理図書館で閲覧できることも紹介されました。
さらに、実際の絵馬を生徒たちに手渡し、その形や描かれている内容に触れながら考察する機会も設けられました。生徒たちは、身近な文化資料を通して歴史や民俗について理解を深めていました。


天理大学では今後も、法隆寺国際高等学校をはじめとする高大連携事業を通じて、本学ならではの学びや“本物”に触れる機会を提供していきます。
参加学生コメント
岡島羚雄さん(歴史文化学科考古学コース3年次生・法隆寺国際高校卒業)

自分が高校生の時にも参加したことのあるこの特別授業に、昨年に引き続きサポート学生として参加しました。恩師や後輩たちに会えることも楽しみの一つです。高校時代を思い出しながら、そして昨年の経験も活かして、高校生たちがどのようなことに興味を持っているのかを意識してサポートしました。来年は母校で教育実習を行う予定なので、今回の経験も活かしていきたいと思います。