歴史学研究コースの日本近世史料の講読では、入門編として『京都町触集成』を読んでいます。賀茂川筋の石垣改修、角倉による御土居の管理など具体的な話は、現場を見て初めてその意味が分かります。7月13日、賀茂川から御所・下御霊神社・島津製作所創業記念資料館・角倉屋敷跡・高瀬川・本能寺・四条(長刀鉾前)と歩きました。祇園祭の前、京都が最もにぎやかな頃、日本の代表的な歴史文化に接する機会にもなりました。(幡鎌一弘)
【参加者感想】
島津製作所創業記念資料館では、創業者の初代と2代目島津源蔵が研究、製造してきた装置やそれに関する資料が展示されていた。日本初の医療用X線装置やGSバッテリーといった現在でも用いられるものもあったが、私は日本最古の顕微鏡に興味が湧いた。現在と同じ性能を何十年も前に作り出した技術力に驚いた。同時に、その技術力が今の生活に大きな影響を与えているのだなと感じた。(2年次生 有田伊吹)
本能寺の資料館では刀剣・兜・甲冑などが閲覧でき、甲冑をかぶって写真を撮れるというサービスがあった。本能寺は法華宗のお寺で、能の字が少し違うといった点や、本能寺の変が起こった時と違う場所に建てられているといった点に興味がそそられた。(2年次生 西埜真生)
祇園祭を見たのは初めてで、鉾の高さ、鉾の上での「おはやし」、周りに集まる多くの人々に圧倒された。史料に出てきて地図で見ていた場所も、実際に訪れてみるとずいぶんと印象が違っていた。(2年次生 三宅智大)