きっかけは柔道部の先生
—なぜ教員になりたいと思ったの?
中学校の柔道部の先生は、普段、とても厳しい方だったんです。でも、悩んでいるときや、しんどいなと感じているときに、状況にあわせてかけてくれることばが心に響くんです。それまで、教員は、たんに授業をしたり、部活で指示するだけだと思っていたのが、その先生をつうじて、生徒のその後の人生を左右するような存在なんだと気がつきました。すごい仕事なんだなって。
—どうして「国語科の教員」を選んだの?
高校生のころに怪我をしてしまったとき、スポーツだけでは生きていけないなと感じました。じゃあ、何を勉強しようってなるんですが、そのとき得意だった国語を選びました。
入学してみて
—教員採用試験の対策はどんなことをしたの?
教員採用試験には現役で受からないだろうと思ってたんですが、両親から受験をすすめられて、経験になるからとチャレンジすることにしました。でも、過去問集は買ったんですけど、解くこともなくて、対策らしいことはしていなかったんです。大学の授業はまわりのみんなについていくので必死だったから、わからないことがあったらすぐに先生に質問をして、それでも難しいことは自分が理解するためにノートを作ったりしました。
—とくに役にたった授業は?
国文学国語学科の専攻科目だったら、中古文学(平安時代の文学)や中世文学(鎌倉時代から安土桃山時代の文学)の授業であつかった作品は教員採用試験にも出題されました。また、教育実習が9月だったこともあって、教壇での経験を積む前に面接にのぞまなければならなかったんです。だから、国語科指導法で指導案をつくって模擬授業をすることにしっかり取り組めていたのはよかったですね。
受験生へのメッセージ
まずは大学の授業をしっかりと受けること、わからないことはその都度、先生に質問して解消することが大切です。教職の授業でくりかえし取りあげられたことがらが、ズバリ、教員採用試験にも出題されました。天理大学の授業は「教員になりたい」という夢を叶えるサポートをしてくれます。