精神保健福祉士(国家資格)について 2023.01.23 人文学部社会福祉学科

精神保健福祉士(国家資格)についての概要

精神医療における人権の確保や精神障害者の社会復帰促進のための支援を行う人材の確保という観点から、平成9年12月「精神保健福祉士法」が成立し、精神保健福祉士の国家資格が創設されました。

 精神保健福祉士とは、「精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業」とする専門職です。(『精神保健福祉士法』第2条、抜粋)

 つまり、それまでPSW(精神科ソーシャルワーカー)と呼ばれていた職種に、正式に国家資格が与えられたのです。これによって、精神保健福祉士の国家資格をもつソーシャルワーカーの職域はかなり広げられました。具体的には、これまでの職域がほとんど精神科医療機関であったのに対して、地域移行・地域定着支援が進められたことによって地域の障害者福祉サービス事業所にも拡大されていきました。また、医療観察法の成立に伴い、社会復帰調整官が新たに保護観察所に配置され、教育領域ではスクールソーシャルワーカーが配置されるようになり、精神保健福祉士がその任に当たる一つの資格となりました。こうした職域の拡大は、時代が精神保健福祉士を求めている事実そのものであると言えます。

精神保健福祉士受験資格取得のための必要科目

天理大学での科目名称,配当年次,単位などについては,表1のとおりです(ただし,平成22年度以降の入学生について示しています)。

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