社会福祉士(国家資格)について 2023.01.23 人文学部社会福祉学科

社会福祉士(国家資格)についての概要

 わが国の人口構造の高齢化は、世界で例をみない急速なテンポで進行しており、高齢者や障害を持つ人たちなどが安心して相談をしたり、助言を受けることができる専門家が必要となってきています。このような社会的要請を受けて、国家試験で取得できる「社会福祉士」という国家資格が、昭和63年に創設されました。

 社会福祉士とは、①専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する。又は②医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行う専門職です(「社会福祉士及び介護福祉士法」第2条)。
 社会福祉士の活躍の場は多種多様です。具体的には①児童・高齢者や障害者が利用する社会福祉施設、②住民とともに地域社会の福祉を創造する都道府県・市町村の社会福祉協議会、③医師や看護師と連携して患者や家族の援助を行うために病院や診療所、④行政の福祉機関(福祉事務所・児童相談所など)や学校などで社会福祉専門職(ソーシャルワーカー)として活躍しています。

社会福祉士受験資格取得のための必要科目

  • 社会福祉士国家試験受験資格の取得のための条件

天理大学において社会福祉士受験資格を得るためには、次の条件をそえなければなりません。

  1. 人間学部人間関係学科社会福祉専攻の者であること。
  2. 厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目(指定科目)を修めて卒業した者。
     (「社会福祉士及び介護福祉士法」第7条第1号)
     天理大学での科目名称、配当年次、単位などについては、表1のとおりです(ただし、平成22年度以降の入学生について示しています)。

社会福祉士国家試験について

社会福祉士の資格を得るためには、(1)に掲げる科目を履修し4年次生もしくは卒業後に国家試験を合格する必要があります。
国家試験の科目は次のとおりです(受験資格を得るために本学で履修する科目名と異なる場合があります)。
①人体の構造と機能及び疾病、②心理学理論と心理的支援、③社会理論と社会システム、④現代社会と福祉、⑤社会調査の基礎、⑥相談援助の基盤と専門職、⑦相談援助の理論と方法、⑧地域福祉の理論と方法、⑨福祉行財政と福祉計画、⑩福祉サービスの組織と経営、⑪社会保障、⑫高齢者に対する支援と介護保険、⑬障害者に対する支援と障害者自立支援制度、⑭児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度、⑮低所得者に対する支援と生活保護制度、⑯保健医療サービス、⑰就労支援サービス、⑱権利擁護と成年後見制度、⑲更生保護制度、⑳相談援助演習、㉑相談援助実習指導、㉒相談援助実習
(「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則」第5条)

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