天理大学

英米語専攻

清水奈都美

2015年7月~2016年5月 ブルネイ・ダルサラーム大学(交換留学)

『ブルネイ』ってどこですか?

ブルネイ・ダルサラーム国。おそらく、ほとんどの人が名前も聞いたことがない国だと思います。英語の語学留学といえば、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアが定番。ブルネイに英語を勉強しに行く人なんて聞いたことがないですよね。
 
私も、交換留学試験を受けるまで、国の名前すら知りませんでした。ブルネイについてインターネットで調べてみると「東南アジアの国、税金がない、国王がお金持ち、イスラム教、マレー語が公用語だが英語は広く通用している」としか載っていません。留学情報どころか、国の情報でさえ、ごくわずかでした。
 
普通だと「ここに一年間留学するのはなあ・・・」と、一度思いとどまってしまうことでしょう。名前も聞いたことがない国に一年間留学を決めるって、相当勇気のいること。しかし、私は好奇心旺盛な性格なこともあって、ブルネイという未知の国に魅了されるようになりました。「英語を学ぶ環境で英語圏にこだわる必要はない。せっかくだから、人と違う方を選んでみよう。」そう思い、私はブルネイへ留学を決めました。

初めての海外、いきなりのピンチ到来

海外で一年間留学するためには長期ビザを申請する必要があります。ところがブルネイ留学をする際にはご注意を。そのお国柄のためか、5月ごろに申請した手続きは遅れに遅れ、結局、7月下旬の日本出発当日まで長期ビザが下りませんでした。仕方ないので観光ビザを使うことにして日本を発ちましたが、帰りの航空券を持っていなかったために、乗り換えで次の飛行機に乗せられないと言われてしまったのです。
 
当時一度も海外へ行ったことがなかった上、恥ずかしながら、そこまで英語が出来るわけではなかったので、空港のカウンターであたふた。しかも、ビザが下りなかった事情を知っているブルネイの連絡先にも繋がらない。結局、約30分間ジェスチャーと泣き通しで何とか切り抜けられましたが、入国する前から、ブルネイの洗礼を受けてしまいました。ブルネイに留学する際、長期ビザの申請は早めに行いましょう。

たくさんの人に助けられた大学の授業

ここでブルネイ・ダルサラーム大学の授業をご紹介します。私は前期3コマ、後期4コマで授業を履修していました。言語学、宗教学が主でしたね。公用語はマレー語ですが、授業は英語で行われます。現地の学生と一緒に受けることがほとんどで、マレー語の授業については、留学生だけのクラスでした。
 
ブルネイで勉強し始めた頃は、ありがちなエピソードですけど、現地の教授が何と言ってるかさっぱり分かりませんでした。その理由は英語がマレー語なまりであったからです。とにかく分からないところは、授業終わりに「今日の授業何て言ってたん?」と、英語で教授や学生に尋ねるようにしていました。質問をするたびに、英語がうまく話せない、授業を理解できない自分に落ち込むこともありました。
 
また、ディスカッションやプレゼンテーションも頻繁に行います。課題は結構ハード。正直なところ、授業内容に付いていくだけで精一杯でした。そんな私を見て「ナツミを助けてあげなきゃ」と、ブルネイ大学の学生が気にかけてくれるようになりました。周囲の手助けもあり、なんとかやってこれました。私に限らず、ブルネイ大学に来る人なら誰しもが体験するはずです。もちろん、教授も冷たく突き放すことはしません。ブルネイ人は日本人にすごく優しいんです。一生懸命やっていれば、必ず誰かが助けてくれます。そういう人たちがいたからこそ「みんなと英語でもっとコミュニケーションを取りたい!」と思う気持ちが強くなり、英語の勉強を頑張るモチベーションにも繋がりました。

普段の生活、旅行・・・楽しいことばかり!

ブルネイは、他国に比べて圧倒的に娯楽が少ない国です。大げさではなく、ブルネイ人の娯楽は「食べること」ぐらいです。宗教上の理由もありますが、今思えばそれでよかったと思います。友人とご飯を食べに行って、カフェに行くのが娯楽。ということは、現地の友人と話す機会が圧倒的に多い。当日に誘っても、だいたいみんな時間があるので、すぐに人が集まります。私の場合は、週に4日ほど外食に行っていたので、そこで英語力が鍛えられました。
 
そのうえ、食べ物も美味しいんです。マレー料理、中華料理、インド料理が中心ですが、私はブルネイで食べるご飯が大好きになって1年間で7キロ太りました。自慢することではないですけどね。
 
また、周りの東南アジア諸国が近いので、安価で気軽に海外旅行ができます。陸続きのマレーシアは日帰りで行けるほど。私は趣味が「バイクレース観戦」なので、東南アジアの国へ4回ほどレースを観に行きました。私にとっては、これもブルネイを選んでよかった点だと言えます。

50万円で出来る1年留学⁉

旅費を除いた生活費だけを計算すると、約11ヶ月の留学でかかった費用は50万円以下。物価は日本より少し安いぐらい、節約生活をしていたわけではなく、どちらかというと豪遊タイプだった私でこの値段です。大学から奨学金がもらえるので、負担した額はもっと少ない。頑張れば、大学からの奨学金だけで生活することも可能と言えるでしょう。
 
英語圏ならありえない値段で、今までの常識を覆すような経験ができて、たくさんの友人に恵まれた留学ができるのはすごく魅力的。「ナツミの英語は下手だ」と言われることもありましたが、ブルネイで出会った友人の支えがあったからこそ「英語うまくなったね!」と周りの人たちから言われるまでになりました。もちろん、ここには書けないぐらい辛く、苦しいこともたくさんありました。しかし、それよりも楽しかった思い出の方がはるかに強く、ブルネイを選んでよかったと心から言えます。ブルネイへ行ったことで、英語力も人間も確実に成長しました。「いつ死んでも悔いのない人生にしたい」大げさかもしれませんが、これは私の座右の銘です。留学へ行くかどうか迷ってる人がいたら、思い切って挑戦してみることをオススメします!

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