3月9日に東京大学伊藤国際学術研究センターで「シンポジウム「音楽を記す」行為の普遍性:東アジアの楽書・楽譜・物語から見る音楽への希望」が開催されました。
天理大学からは中 純子教授(国際学部中国語学科)と原 豊二教授(人文学部国文学国語学科)が参加し、それぞれ研究発表を行いました。中教授は「宋代類書による唐代音楽像形成」というテーマを、また原教授は「遣唐楽人の史実と虚構」というテーマを扱いました。
さて、このシンポジウムにあわせて平安時代の『宇津保物語』の朗読劇が公演されました。この劇は朗読を歌舞伎役者の中村橋吾さんが担当し、同時に国内外の多数の七絃琴演奏者が演奏を披露するという斬新なものでした。実は『うつほ物語』は七絃琴のすばらしさとその伝授を描いた物語なのです。物語の世界と音楽の世界が融合され、高尚で独特の雰囲気に会場は包まれました。
(人文学部・原豊二)
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