今月の「新大和人物志」の主人公は、幕末・維新期の興福寺とかかわり深い人物です。 2024.10.02 教職員の新刊案内人文学部歴史文化学科 # 考古学コース# 民俗学コース# 歴史学コース

『月刊大和路ならら』8月号の「新大和人物志」第51回は、海原靖子天理大学非常勤講師(白鶴美術館学芸課長)による「中村堯圓」です。

堯圓は興福寺の承仕(寺院の経理などをの事務を担当する役職)の家に生まれました。和歌や画・茶・華・謡を好み、古美術も通じた人物でした。彼の子供には、政治・文化の面で近代の奈良を引っ張った中村雅真、灘の嘉納家に入り家業の白鶴酒造を盛り立て、白鶴美術館を創立した嘉納治兵衛がいました。

本稿では、堯圓の多彩な活動に光を当て、その子の治兵衛にその才が引き継がれていったことを示しています。現在、白鶴美術館では、開館90周年記念展が開催されています。嘉納治兵衛の美術に対する思いに接してみてはいかがでしょうか。

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