歴史文化学科民俗学コースで開講している「民俗学と現代社会」では、日本の祭礼文化とそれを取り巻く現代的な状況について様々な観点から講義をしています。先日、授業でも取り上げた日本を代表する祭礼の一つである京都祇園祭(後祭)へ、受講生と有志の学生たちとともに見学に行ってきました。
1日目の宵山見学では、通りに立つ山鉾や会所を回り、間近で山鉾や飾り類を見学することができました。また大船鉾に搭乗させていただき、普段は上がることのできない鉾の上からの景色に学生たちは大変感激していました。2日目の後祭巡行見学では、先日見学した山や鉾が大勢の人達の手によって曳かれて通りを動く様子を見ることができました。
京都祇園祭は1000年以上もの間、京都の人々によって伝えられてきた伝統行事です。行事を実際に見学することによって、学生たちは伝統行事を守り伝える人々の営みやその重要さを感じた2日間だったのではないでしょうか。民俗学コースの授業では自ら現地を訪ね、見て感じとることも重視しています。


参加学生のコメント
- 山鉾の構造や行事については事前に教えてもらっていましたが、祇園祭を実際に目にしたのは初めてだったので、実際の山鉾の大きさや祇園囃子の音、山や鉾に飾られた多種多様なタペストリーや装飾などを間近で見聞することができて、より祇園祭の中にある奥深さを実感しました(歴史文化学科考古学・民俗学研究コース3年 森花月)。
- 京都の祇園祭については講義を受け、ある程度知識はありました。しかし、実際に行って文化財や祭りの雰囲気を直接目の当たりにすることで、様々な発見と感動があり、体験することの重要性を改めて感じました(歴史文化学科考古学・民俗学研究コース2年 髙木勇樹)。
