11月19日(土)、歴史学研究コースで幡鎌の担当する演習・史料講読での理解を深めるために、履修していない学生の参加も募って、大和郡山城下を巡見しました。
城下の東西の幹線である矢田筋にある近鉄郡山駅を出発し、郡山八幡神社の境内地にのこる土居と周辺の堀を見学しました。その後、かつて遊廓のあった場所を見て回り、さらに町屋物語館(旧川本楼)で、ボランティアガイドの方々から、そこで働いていた女性たちの生活、あるいは施設の現状を教えていただきました。
江戸時代に紺屋を営み、現在は観光施設になっている箱本館や、今なおお菓子の製造販売をしている菊屋を見学、柳沢文庫(公益財団法人 郡山城史跡・柳沢文庫保存会)では、越坂裕太学芸員から展示について詳しくお話を伺いました。本年、国史跡に指定された「郡山城跡」では復元されたばかりの極楽橋や天守台を歩き、豊臣時代から江戸時代の城の様子を感じることができました。(幡鎌一弘)