「卒論で身に付いたものが仕事にも大いに活きています」(卒業生からのメッセージ) 2022.03.02 人文学部歴史文化学科受験生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ # 卒業生 Topic & Message# 歴史学コース

歴史文化学科歴史学研究コースで発行している『史文』24号に、2019年3月に卒業した林千晴さんが一文を寄せてくれました。HPに転載させていただきます。

世界を広げる   林千晴

 私は現在、広島で、建設/建築工事の内装・足場等のレンタルを行う会社の営業事務として働いています。日々電話で問い合わせや注文を受け、対応することがおもな仕事になります。2020年4月に入社し、働き始めてもうすぐ丸2年になります。

この時期はコロナ騒動のため、大学の卒業式が中止になり、入社後の研修もままらないままの配属となりました。社会人としてそれぞれの道を歩み出す前に、ともに学んだ同期との思い出づくりの時間も取ることができませんでした。また、入社後1ヶ月間の研修も予定されていましたが、2週間で中止になり、残りはリモートでの研修となりました。実物を見聞きできないことの不便や、不十分なままの配属という不安もかなり大きかったです。また、未だに対面で会ったことがない社内の人もいるなど、2020年という年は異例続きの年となりました。

時代の流れに翻弄されつつ2年が経ちましたが、どんな時でも感じるのは「経験は必ずつながり、活きる」ということです。大学では中世研究にいそしんでいました。一見現職と関係ないように思えますが、「複雑な処理を行うために書類を読み解く力」や「日々コツコツと積み上げる力」は、卒論を経験し身に付いたもので、仕事にも大いに活きています。

学生生活と並行して取り組んだアルバイト経験も役立っています。電話や対面での接客をはじめ、効率よく処理するための優先順位付けや、上司・後輩との関係づくりなど、社会人としての土台作りのための良い経験となりました。

その反面、大学生のうちにしておけばよかったと思うこともたくさんあります。そう思うのは、今、圧倒的に時間が足りないからです。社会人の大半がそう思うでしょう。

「思い立ったが吉日」

踏み出すのにためらいは誰しもあります。私のように、「あの時○○しておけばよかった」ではなく、「あの時○○していたから」と思えるような行動をとり、実践してもらえればと思います。

天理大学を卒業し社会人として歩み始めた身として、学生生活を楽しむ皆さんにお伝えしたいのは、この4年間が本当に貴重で大事な時間だということです。学び、遊び、働き、いろんな物事を目で見て考え、感じたことが必ず自分の糧となります。よくも悪くも時間はたっぷりあります。実り多き4年になりますよう、お祈りしております。(2020年3月卒業、『史文』24号から転載)

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