社会福祉学科が開講している「児童福祉論」の授業を紹介します。
子どもの権利をどのように保障するかを学ぶ
児童福祉論は、社会福祉士の国家資格取得を目指す学生にとって欠かせない科目です。近年、少子化や、子どもの貧困対策、虐待防止など、子どもを取り巻く政策は目まぐるしく移り変わっています。この授業では、どうすれば、社会全体で、子どもの発達を支え、子どもの権利を保障することができるか、ということを学んでいきます。母子保健と生命倫理について、保育制度と子育て支援、里親をはじめとした社会的養護、非行少年の背景、障害のある子どもへの支援など、子どもに関わる社会福祉についてのさまざまなテーマを取り上げます。
グループディスカッションと教員とのディスカッション
この授業の最大の魅力は、学生同士のグループディスカッションと教員とのディスカッションを組み合わせたユニークな学びのスタイルです。グループディスカッションでは、同じ目標を持つ仲間たちと意見を交わし合うことで、多角的な視点を身につけることができます。また、教員とのディスカッションでは、専門的な見地から意見を求められることで、より深い理解と実践的なスキルを得ることができます。
天理市内の子育て拠点へのフィールドワーク
さらに、授業の一環として天理市内の子育て支援拠点でのフィールドワークも行っています。ここでは、実際に子育て支援に携わる現場を訪れ、専門家の指導のもとで支援活動に参加することができます。フィールドワークを通じて、教科書だけでは学べないリアルな経験を積むことができるのは、大きな魅力です。
このようなアクティブな学びの場を提供することで、児童福祉の現場で即戦力として活躍できる人材を育成します。児童福祉論の授業に参加することで、子どもたちの未来を支えるための知識とスキルを確実に身につけることができます。
社会福祉士は、児童相談所、児童養護施設、児童発達支援事業所などの児童福祉施設だけでなく、学校や、少年院、警察など、幅広い分野で、子どもの権利保障のために活躍しています。
児童福祉論は、人文学部に開放されており、宗教学科や、心理学科の学生も受講しており、学科を越えた学びの場を提供しています。