4月24日、社会福祉学科主催の「社会福祉実習懇談会」、および「実習・進路相談会」が、杣之内キャンパス3号棟にて開催されました。
初の試みとなるこの催しは、社会福祉学科の実習受け入れ施設や機関の方々をお招きし、本学の教職員と連携を深めることで、学生の学びをより充実させるとともに、施設や機関における実習指導の現状や課題を情報共有することを目的として開催されました。
冒頭、社会福祉学科主任の渡辺一城教授が、本学の改組や社会福祉学科のこれまでの歩みについて説明。その後、「社会福祉士養成課程」および「精神保健福祉士養成課程」について、概要とともに新カリキュラムのポイントや変更点などについて報告が行われました。
学生の状況については、北垣准教授、深谷准教授が、「社会福祉士」および「精神保健福祉士」国家試験のこれまでの合格実績や、本学科専攻の8割が福祉業界へ就職していることを紹介しました。福祉業界へのキャリアに多くの学生がつながっている背景については、学生たちが実習先で、施設・機関の職員や利用者の方々からさまざまなご指導をいただいていることが大きく影響していると述べ、両准教授があらためて感謝の意を伝えました。
続いて、同学科教員と施設や機関の担当者が4つの領域(障害・医療機関・児童/高齢・精神保福祉)ごとに分かれて懇談会を行いました。
それぞれの施設で行われている実習について、「『ピープルファースト』で事業所を展開しているので、学生さんも実習で1人の利用者と深く関わることができる」、「4週間の実習期間中、前半は泊まり、後半は通いで入所者に関わってもらうことで、同法人の他分野での体験も可能」など、特徴的な内容が紹介されました。
また、学生たちの実習を受けいれているなかで感じた「実習の目的を学生さんたちが向き合える時間が持てるといい」といった課題のほか、「コミュニケーション」についての意見交換が行われました。
その後、「実習・進路相談会」が行われ、今年度実習予定のある学生が参加しました。各施設・機関の担当者がプレゼン形式で説明を行ったほか、アルバイトを含む求人状況も紹介されました。
今回の催しでは、実習先の施設・機関から直接、情報共有する機会を得て、充実した表情を見せる学生の姿が目立ちました。今後の実習や卒業後のキャリアに結び付く貴重な機会となったこの催しは、次年度も実施する予定です。
渡辺一城教授コメント
今回のように実習先の施設・機関の多くの指導者に来校いただき懇談等を行う取り組みは本学では初めてであり、参加した実習先の方々からもたいへん有意義であったとのお声をいただいている。改めて参加してくださった方々に御礼申し上げたい。