幡鎌一弘教授が監修した史料集が2点刊行されました。 2023.04.11 教職員の新刊案内人文学部歴史文化学科 # 歴史学コース

1冊は『奈良歴史叢書 別冊』です。私は、これまで奈良歴史叢書の「庁中漫録」(1~7)の刊行にかかわってきました。地誌類の翻刻が一段落ついたことにより、今回は別冊として既刊分の「目次」をまとめました。これにより「庁中漫録」がより利用しやすくなり、全体を俯瞰することもできるようになりました。

『西宮神社文書 第3巻 本吉井家文書1』は、西宮神社神主家(現宮司家)の史料の一部です。私は史料の校訂にかかわりました。特に印象深いのは、西宮神社史で重要なトピックである正徳4年の争論に関するものです。丁寧に事件の経緯を記しており、神主が訴訟のためにしっかりと準備していたことがうかがえました。

史料の校訂に携わることで、今後とも地域の歴史を深めるお手伝いをしてきたいと思っています。(幡鎌一弘)

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