3月16日・17日の両日、筑波大学で対面およびオンライン併用で開催された日本スポーツ人類学会第24回大会において、天理大学大学院体育学研究科2年生の永良芽依さんが優秀発表賞を受賞しました。
この賞は一般研究発表のなかで若手研究者に授与される賞で、第24回大会では、26演題中2演題が受賞しました。永良さんは「LGBTプライドパレードにおけるパフォーマンス」という演題で、本来は性的少数者への偏見をなくし、平等社会の実現に向けた啓蒙活動であるはずが、活動内のパフォーマーらのふるまいが、逆に差別を助長しなりかねない点を指摘しました。
永良さんは現在、大学院の長期履修制度を活用し、台湾・台北にある本学との交流協定校の中国文化大学に交換留学生として在籍しています。留学先である台湾は、東アジアにおいても性別平等意識が高いとされているため、特に台北をフィールドとしながら、教育、社会制度、市民活動等に注目して研究を行っています。
今後、さらに調査を進めたいと意欲を示している永良さん。修士論文執筆にあたっては、この期間のフィールドワークの成果も盛り込まれた内容が期待されます。