『月刊大和路ならら』の連載「新大和人物志」に西野由紀教授が「松屋久政」を寄稿しました。 2023.02.24 教職員の新刊案内人文学部国文学国語学科

『月刊大和路ならら』2023年3月号の「新大和人物志」第32回は、西野由紀教授(文学部国文学国語学科)の「松屋久政(土門久政)」です。

南都の塗師屋松屋久政を著名にしているのは、武野紹鷗や千利休、あるいは松永久秀・筒井順慶・豊臣秀長などと茶席を共にしていたからです。同家で書き継がれた茶会の記録である『松屋会記』は、基礎が固められつつあったころの茶道の様子を豊かに語っています。『松屋会記』あるいは近世の文芸・地誌から、久政がどのような人物で、後世どのように受け止められてきたのかを浮かび上がらせます。

同号には、西野教授のインタビュー記事「大和の古道・街道ある記 「本居宣長が『菅笠日記』で見た情景—250年前の近世文学から、古道の姿を想像する—」も掲載されています。『古事記』を研究しながら大和を歩いた本居宣長を紹介し、宣長の旅日記である『菅笠日記』が出版されて大和をめぐるガイドブックの役割を果たし、『大和名所図会』に影響を与えたことなどを指摘しています。このインタビュー記事は4月号にも続く予定です。

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