【演習・実習紹介No,1】2023年度臨床微生物学実習 2023.05.25 医療学部臨床検査学科 # 演習・実習紹介

臨床検査学科 中村 彰宏

臨床微生物学実習では1~2年次に学んだ講義内容を3年前期に7週間にわたり集中的に実習します。微生物学的検査は実際の臨床現場では約3日間にわたって時間をかけて検査結果を出す検査であり、それを水、木、金曜日と連続で実習していくスタイルをとっています。

本授業の目的は細菌や真菌を主体とした微生物学的検査の基本的手技を習得することです。具体的には、顕微鏡の基本的な取り扱い方や感染防御も含めた無菌的操作技術、滅菌および消毒法、分離培養法、生化学的および免疫学的検査を使用した微生物の同定法、染色・鏡検法を用いた形態学的手法による同定法を習得します。さらに分離培養法で得られた細菌の抗菌薬感受性試験と抗菌薬耐性因子の検出についても習得します。

微生物学的検査の技術は他の臨床検査にはない無菌的操作が求められますので、始めは慣れず、震えながら操作している学生が目立ちますが、本実習を通して経験を積み、最後は堂々とした操作で本実習を終えることができます。

臨床微生物学実習学生コメント

医療学部臨床検査学科3年生 安川真由
臨床微生物学実習の楽しさは、座学で身に付けた知識を基に患者さんの情報から菌名を推測し、感染症を引き起こす原因となる微生物を見つけることです。菌にはそれぞれの持つ特徴があり、座学では分からなかった菌や試薬特有の匂い等を学ぶ事が出来ます。また、検査を行う上で基本となる操作も何度も手を動かすことによって技術が身に付いたと実感できる事が嬉しいです。



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