卒業生からのメッセージ(30周年に寄せて⑤) 2023.03.15 人文学部歴史文化学科 # 卒業生 Topic & Message

2022年は歴史文化学科歴史学専攻(現、研究コース)が誕生してから30年の年でした。そこで、歴史学専攻(研究コース)の教員・卒業生によって構成されている天理大学史文会の機関紙『史文』25号は、30周年の記念号といたしました。そこに寄稿された卒業生からのメッセージを転載いたします。

「歴史学研究コースと天理図書館との連携授業」    澤井 廣次

皆様、こんにちは。2004年度入学の澤井廣次です。私は現在、天理大学附属天理図書館に勤務しています。カウンターで図書の出納をする他には、主に明治期以前の古典籍や大和国の近世文書の整理を行っています。卒業から早15年が経ちますが、歴史学専攻で学んだくずし字読解や歴史学の知識が私の業務の基盤になっています。

現在の私と研究コースとの関わりを言いますと、2022年度から専攻の授業である「近世史料実習」で、天理図書館の未整理近世文書の整理作業を専攻の学生さんにしていただいています。学生さんに文書の埃払い作業・調書作成・データ入力を、幡鎌先生・黒岩先生には校正・指導をお願いしています。整理終了後、図書館内で校正・登録・ラベル貼付作業などを行ったのち、順次公開していく予定です。

近世文書の整理は地味ではありますが、常に手を動かし、頭をフル回転させるという、なかなか大変なものになっています。時折疲れた表情を見かけることもありますが、学生の皆さんは熱心に取り組んでいただいています。授業の中では、先生方と学生さんが、時に真剣に、時に冗談を交えながら話し合う場面に出くわします。何気ないやりとりですが、先生と学生との距離の近さが伝わってきます。この距離の近さが、研究コースの魅力の一つだと思います。在学時代を少し思い出しながら、楽しくやりとりを聞いています。

来年度以降もこの整理作業を継続して行っていく予定です。学生の皆さんには、この授業を通して、近世文書を身近に感じていただき、また天理図書館が身近な存在だと気付いていただければと願っています。(2007年度卒業、天理大学附属天理図書館司書)

歴史学研究コース(旧専攻)からのお願い

歴史文化学科歴史学専攻(現、研究コース)は、1992年(平成4年)4月に開設され、2022年(令和4年)、30周年となりました。卒業生の皆さんの学生時代の思い出や近況を rekisi[○]sta.tenri-u.ac.jp までお寄せください([○]は@)。お待ちしております。

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