オリックスバファローズによる「ファーム来場者調査合同発表会」が、2024年12月7日、阪南大学あべのハルカスキャンパスにて開催され、天理大学体育学部 稲葉研究室3年次生5名がプレゼンテーションを行いました。
この発表会は、オリックスバファローズが2014年から関西の大学、自治体と連携して実施している、プロ野球ウエスタンリーグ(2軍公式戦)の観客を対象としたマーケティング調査結果の合同発表会で、各大学からそれぞれの現地調査の結果とこのテーマに沿ったプレゼンテーションが実施されました。
今年、オリックス球団職員側から提案されたテーマは「大学生を対象としたプロ野球の球場観戦デビュー」。天理大学と大阪商業大学・阪南大学・大阪成蹊大学・関西大学(高槻キャンパス、堺キャンパス)・桃山学院教育大学・大阪体育大学の7大学がエントリー。2024シーズンの各地の試合会場において、プロジェクトに参加した大学および大学研究室が、専門的な視点から観客に対して調査を行いました。
「プロ野球公式戦(ウエスタンリーグ)における産学官連携プロジェクト」(奈良県大学連合/奈良県くらし創造部スポーツ振興課)の一環として参加した天理大学は、例年通り奈良開催を担当し、稲葉研究室の3年次生メンバーが中心となって、9月21日、佐藤薬品スタジアムで観客調査を実施しました。
発表会では、黒川誠斗さんが大学生に人気のアーティストとのコラボレーションを通じて、新規の大学生来場者のプロモーションにつなげる案を球団に提案しました。
球団関係者からは、大学生らしい視点での提案ではあるが、費用対効果など実現に向けてより精査する内容も検討を進めて欲しいと、今後に向けた言葉が寄せられました。
以下は、2024年度「オリックスバファローズファーム来場者調査合同発表会」に参加した学生です。
清原一太さん(スポーツ文化コース3年・南陽)、小林叶和さん(同コース3年・関西大学北陽)、小松竜也さん(同コース3年・名張青峰)、是常翔さん(同コース3年・西城陽)、黒川誠斗さん(競技スポーツコース3年・瀬田工業)
学生コメント
- 他大学からの発表では、自分が想像もつかないアイデアが盛り込まれており、普段では味わえない緊張感を肌で感じることができ、貴重な経験となりました。
- 他の大学が発表している企画案だけでなく、それに対する質問についても自分がもっているものと違った視点があり、新鮮な体験をすることができました。
- 他大学の学生によるプレゼンテーションの進め方や、発表者の目線、抑揚のつけ方、質問への対応など、間近に触れることができて、自分にとって学びになる機会となりまし。
- どの大学も全く異なった提案内容で、実現すれば非常に面白いのではないかと思った一方、実現するためには理想と現実にギャップがあり、ビジネスにおける企画の難しさを痛感しました。
- プレゼンテーションを振り返ってみると、自分たちの準備不足の部分を実感しました。他大学の発表では、提案における根拠や課題を明確にしたうえで企画の実現を目指しているロジカルな発表が印象に残りました。
担当教員 稲葉慎太郎講師コメント
参加大学の中では、調査から提案内容の検討、プレゼンテーションの準備まで時間が比較的少ない方でしたが、何とか仕上げてくれました。今回の経験を通じて、実社会で自分たちの提案内容を実現するためには多角的な視点が必要な点、また他大学の学生との議論によって自分たちの提案内容がブラッシュアップされていく可能性について実感してくれたと思います。