12月14日(土)に淡路人形浄瑠璃を鑑賞するために、南あわじ市の淡路人形座へと足を運びました。
淡路人形浄瑠璃は、日本遺産にも登録された日本の始まりの地としての神話をもつ淡路島を拠点に500年以上の歴史を有し、かつては日本全国に巡業に出かけ各地の人形を用いた民俗芸能に大きな影響を与えたという、日本を代表する人形芝居といえます。また、人形芝居に差異はあれど、ヨーロッパや中国、東南アジア諸国に存在し、様々な地域から集まってきた留学生にとって自国の比較対象があるため、親しみやすい芸能といえるのではないでしょうか。
普段はあがることのできない舞台のうえで、人形や仕掛けを間近でみることができるバックヤードツアー、予祝の芸である夷舞を鑑賞し、多くの学びを得ることができました。
南あわじでは、当座のある福良港周辺の自由探索も企画しました。参加者各自の興味に従って、御食国であった淡路の豊かな食文化を体験し、あるものは足湯を体験するなど、思い思いの時間を過ごしていたようです。
私個人としては、名産のちりめんをふんだんに使ったソフトクリームに衝撃を受けたのですが、それはまた別のはなし。
さて、参加した学生は、どのような観点で淡路島に受け継がれる文化を観て、何を感じ取ったのでしょうか。
日本学科(留学生対象)専任講師 長谷川奨悟
(参加した留学生の声)
- 人形浄瑠璃を見ましたが、とても良かったです。それは私にとって日本文化の新しい経験でした。
- 初めて人形浄瑠璃を見たのでおもしろかったです。出演者が人形を持ってステージに現れるのを見ると、とても衝撃的でした。とても楽しい一日でした。
- 人形浄瑠璃を見てとても感動しました。人形の動きや表現が上品で、まるで昔の人のような感じがしました。ウクライナの大学で文学についての講義がありましたが、まさか自分の目で人形浄瑠璃を見る機会があるとは思わなかったです。