【テーマ】地域に根付いた民俗芸能を核とした地域文化へのふれあい
【実施日】2024年10月27日12:30〜17:00
今回の臨地見学は、嵯峨大念佛狂言保存会様に協力を賜り、同保存会が主催する秋季公演を見学させていただきました。
京都の西郊、嵯峨野地区に位置する五台山清凉寺境内の嵯峨狂言堂(京都市右京区)を拠点に地域に伝承される、京都の三大念佛狂言のひとつ、嵯峨大念佛狂言を継承しているのが嵯峨大念佛狂言保存会です。
嵯峨大念佛狂言は、現存する資料から考えると約500年以上の歴史をもち、春と秋に定期公演をおこなっており、保存会は令和7年で50周年を迎えます。
参加した学生のために、公演の見学に先立ち、同保存会事務局長の御案内いただき、一般客があがることのできない狂言堂二階の舞台でお囃子や舞台装置の説明をいただきました。
その後、一階の楽屋にて、舞台裏の見学と、演者が狂言面を付けた場合の視界の狭さなどを体験させていただきました。
大念佛狂言の公演では、「熊坂」、「大黒狩」、「羅生門」の三演目を他の鑑賞客とともに見学し、演者の方と記念撮影もさせていただいております。
嵯峨大念佛狂言の魅力は、地域住民はもとより、他の民俗芸能、行政、研究者など多くの関係者と深く結びつきながら、自分たちの民俗芸能の普及啓発活動を、次代への継承にむけた義務としてではなく、今を楽しみながらやるべきことに取り組んでおられる保存会各人の行動力に最大の魅力や面白さがあると私は思っています。
さて、参加した学生は、彼ら/彼女らの何を観て、何を感じ取ったのでしょうか。