天理大学附属天理図書館で西野由紀 国文学国語学科教授が天理中学生に特別授業を行いました 2024.09.18 人文学部国文学国語学科受験生の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ附属天理図書館

天理大学国文学国語学科の西野由紀教授が、9月11日と12日の両日、天理大学附属天理図書館にて天理中学校3年生(152名)に「松尾芭蕉『おくのほそ道』―江戸時代の旅と俳諧―」と題した特別授業を行いました。

天理中学校では、生徒の学習への興味・関心と理解度をより高めるため、大学施設の見学や大学教授による特別授業を企画・実施しており、今回は、西野教授が図書館に出向いて国語科の授業を実施しました。

授業の冒頭、西野教授は「芭蕉」の名前の由来について資料を示しながら中学生たちに紹介しました。その後、俳諧と俳句との違いや江戸時代の旅について説明したり、芭蕉が奈良を旅した際に詠んだ句を紹介したりするなど、『おくのほそ道』を学習し始めた中学生たちが興味を持つ内容を盛り込みながら授業を行いました。
およそ90年前に建てられた当時の姿のまま現存する図書館で授業を受けた中学生たちは、その雰囲気を存分に味わいながら真剣な眼差しで西野教授の話に耳を傾けていました。

授業の後半では、西野教授が図書館の常設展を案内。西野教授は、教科書等にもしばしば掲載される「奥の細道行脚之図」をはじめとした様々な貴重資料について分かりやすく解説しました。

天理大学附属天理図書館の利用は15歳以上となっており、通常は中学生の入館が適いませんが、今回、特別授業の機会を設けたことで、中学生たちは国語や社会の教科書で掲載されている資料に触れる貴重な機会を得ることができました。

西野教授コメント

中学生の皆さんに『おくのほそ道』を身近に感じてもらえるように、また、高校生での学びにもつながる内容で授業を行いました。熱心に授業を受けてくれてとても嬉しく思っています。これからも実際にものを見て学ぶ機会を通して、いろんな知識を身につけてもらえればと思います。

中学生コメント

  • 教科書に載っている資料や歴史上有名な人の直筆などが見られてよかったです。西野先生から教わった芭蕉の『人生は旅である』という一文が印象深かったです。
  • 天理にこんな歴史的な建物があると初めて知りました。大学の先生から、芭蕉の名前の変遷やその背景など、深く掘り下げて教えてもらうことができてよかったです。

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