『月刊大和路ならら』8月号の「新大和人物志」第50回は、西野由紀教授による「貝原篤信」です。「貝原益軒」の呼び名のほうがよく知られています。
益軒は、仕えていた福岡藩主の怒りにふれて浪人していた時に、奈良・吉野などを旅しました。その紀行が「大和廻(やまとめぐり)」です。この本は出版され、「大和名所図会」にも引用され、後世にまで影響を及ぼしました。
益軒といえば、高校の日本史の教科書では「大和本草」を著した本草学者となっていますが、じつは旅行好きで多くの紀行文を残しました。紀行作家としての益軒と大和国の関係を紹介しています。