心の健康法(CRADLEより) 2024.09.06 全学教育推進機構総合教育センター人文学部国際学部体育学部医療学部大学院受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ

全学教育推進機構、総合教育センターが発行している学生向けニューズレターCRADLEに掲載してきたコラム「心の健康法」。現在Vol.21まで続いているこのコラムを切り取ってあらためてご紹介。今回はCRADLE第5号(2014年春発行)に掲載されたコラムです。最新の「心の健康法21」は2024年年6月発行のCRADLE26号に掲載しています。

なんだか疲れたな~と思った時に、読んでみてはいかがでしょうか。

心の健康法3-おいしいごはんを食べましょう。

仲 淳 (総合教育センター)

みなさんの好きな食べ物はなんですか?焼き肉?お寿司?それとも甘いもの?

おいしいものを食べると、人は元気になります。「腹が減っては戦はできぬ」「衣食足りて、礼節を知る」などとも言いますが、なにはともあれ、食べることは生きることの基本です。そして、食べ物には、人の心を立ち直らせる力があるのです。

みなさんは青森県の岩木山のふもとにある「森のイスキア」というところを知っていますか?そこは、「ガイアシンフォニー」という映画にも出演された佐藤初女(はつめ)さんという92歳のおばあさんが主催されている、重く心悩む人たちを迎え入れて、地ものの新鮮な野菜などを使った心づくしの食卓を共にするというところです。以前にその森のイスキアに、人生で行き詰まってしまって、「もう死んでしまおうか」と思い詰めて訪ねてきた人が、帰りの電車の中で初女さんが握ったおむすびを食べて、そのあまりのおいしさに心が振るえて、「もう少し生きてみよう」と思い直されたことがあるそうです。それはきっとその人がおにぎりをほおばった瞬間に、おにぎりを握ってくれた初女さんの思いが伝わってくるのと同時に、「わたしを食べて生きなさい。あなたはひとりではないのですよ」というやさしい大地(ガイア)の声が、どこからともなく、しずかに聴こえてきたからではないでしょうか?

佐藤初女さんは、料理をもって「いのちの移し替え」と表現しておられます。食べるということは他の「いのち」をわたしの中にいただくということなのですから、ごはんを食べれば元気になるのは、本来自然なことなのですね。それが、だれかによって心をこめてつくられた料理であれば、なおさらのことでしょう。映画「千と千尋の神隠し」にも、ハクからもらった握り飯を食べた千尋が、そのあと大粒の涙をこぼして元気になるというシーンがありましたよね。

前回のサッカーワールドカップでの日本代表の活躍の陰にも、選手たちの様子を見ながら付き添いシェフが現地の材料で毎回創意工夫してつくる、おいしい手料理があったということです。

中国では、古来「医食同源」ということが言われてきました。からだにいいものを食べていれば、丈夫になって病気になりにくくなりますし、やる気も集中力もいつのまにかUPなのです。 

「よく食べる」ことは、「よく生きる」ことなのですね。

とにもかくにも、おいしいものはおいしいです!みんなで食べれば、なお一層おいしいです!おいしいごはんを食べて、こころもからだも元気になりましょう!

✤天理のおいしいごはん関係屋さん

①手作り厨房「天」さん(ホカホカご飯と選べるお惣菜弁当。 天理駅近く。中大路沿い)

②麺屋「一徳」さん(塩ラーメンがおいしいです。 商店街から少し南下。R169沿い)

③OTOさん(店内いっぱいにおいしいパンがずらり。 体育学部近く)

④ベーカリーメイさん(一つ一つ透明感のある焼き立てパン。 体育学部近く)    ⑤SEVEN HEARTさん(サンドイッチがおいしいです。 天理郵便局近く。中大路沿い)

※佐藤初女 1921~2016 福祉活動家 現在の「森のイスキア」の活動については以下のURLを参照https://ischia.ciao.jp/%E6%A3%AE%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%81%A8%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%88%9D%E5%A5%B3%E3%81%95%E3%82%93/

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