心の健康法(CRADLEより) 2024.06.27 全学教育推進機構総合教育センター人文学部受験生の方へ在学生の方へ

全学教育推進機構、総合教育センターが発行している学生向けニューズレターCRADLEに掲載してきたコラム「こころの健康法」。現在Vol.21まで続いているこのコラムを切り取ってあらためてご紹介。今回はCRADLE第4号(2013年秋発行)に掲載されたコラムです。最新の「心の健康法21」は2024年年6月発行のCRADLE26号に掲載しています。

なんだか疲れたな~と思った時に、読んでみてはいかがでしょうか。

心の健康法2-日帰り温泉に行きましょう!

仲 淳 (総合教育センター)

わたしたちの日常には、わずらわしいことや、大変なこともたくさんあります。日々ふつうに生活をしているということだけでも、なかなかいろいろあることで、ときに上手に息抜きをしないと、疲れがたまってきます。イキぬくためには、イキぬきが必要で、そうしないと人はイキイキしてこないのです。

思いきり手脚を伸ばして、「ハーッ」と息を吐く。そしてだら~んとすると、わたしたちのからだは弛緩して、不思議なことに活力がまた戻ってきます。どんなバネやゴムなどのやわらかいものでも、ずっとピーンと張ったままではいつしか弾力が失われて、伸びきったまま元に戻らなくなってしまうように、わたしたち人間のこころやからだも、いつもいつも張り詰めた緊張感にさらされていては持ちません。たくさんがんばったら、十分に休んでリラックスすることが、わたしたちの健康維持には欠かせないことなのです。

そしてそういうときに、日帰り温泉(もちろん泊りがけでも)は、うってつけではないでしょうか?

いつもとちがう広い湯船につかって、手脚を存分に伸ばして、「あ~」と声を出せば、そのあとは自然に「ごくらくごくらく~」という言葉が口を突いて出てくることでしょう(笑)。

温泉はマグマのパワーによって湧き出してくるものなので、なみなみととめどなく溢れでてくるあたたかいお湯の中に身を浸せば、ちょっと大げさかもしれませんが、地球のエネルギーに直接からだが包み込まれるわけです。しかも日ごろのさまざまなポーズから解放されて、文字通り裸になって生まれた時のままの姿にかえっているわけですから、癒しとリフレッシュ効果は抜群です。青空の下(星空でもいいです)、露天風呂につかれば、からだごと湯と空気の中にとろけ出て、天地のパワーが全身にリチャージされること請け合いです。さらにお風呂上りにちょっとおいしいご当地のものをつまんだり飲んだりすれば、おなかの中まで満たされて、昨日までの疲れはリセット! 「また明日からガンバろ~」という気力がふつふつとわいてくるはずです。心理的にいえば、温泉施設に行ってお湯につかるというのは、地球という大きな存在に抱っこされている、という感じなのかもしれませんね。

火山国である日本の温泉の歴史は古く、大分の別府温泉は、5万年くらい前から湧いていたのではないか?ということです。そして古来日本人は温泉をこよなく愛してきました。石器時代の湯浴み施設ではないかと思われる遺跡も見つかっているとかいないとか・・・。映画『千と千尋の神隠し』の舞台も、「油屋」とよばれるお風呂屋さんでしたよね。

奈良にも隠れ家的なものも含めて温泉はたくさんあります。今度のお休みには、みなさん日帰り温泉に出かけてみてはいかがでしょうか?

奈良県勝手にスーパー銭湯ランキング     

1位 曽爾高原温泉「お亀の湯」

2位 生駒市「音の花温泉」

3位 大宇陀温泉「あきののゆ」 (枠外) 吉野入之波温泉「山鳩湯」←森に生きるで行く温泉です。

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