慢性期看護方法論では、慢性疾患を持つ人が入院中および退院後の療養生活での健康管理を継続できるようになるための援助について、1つの事例を通して学びます。
4/23はCODPで入院した患者さんの看護をシチュエーション・ベースド・シミュレーションで学習しました。緊急入院2日目の呼吸困難がある対象が安全安楽に療養生活を送るにはどうすればいいか考えて実践しました。学生は事前に情報収集をしていても、「対象はどんな状態」なのか、「どのくらい辛いのか」イメージすることに難渋していました。また、実際に教員が熱演する患者さんに出会うと、「声をかけていいのかな」「しんどそうだから、話す事もよくないのかも」「しんどそうだけど、何をすればいいのかな」などと不安を抱えつつ、自分が考えた観察、看護を実践しました。また、実践者の看護を見て、よりよい看護援助にするにはどうすればいいかとチームで考えながら学びを深めていました。
今回の演習では、単に呼吸困難がある対象に援助を提供するだけではなく、今の対象の状態を判断し適切な援助を導くために、変化する患者の反応を捉えることの大切さや、身体的な苦痛がある対象に看護者として真摯に向き合う姿勢の大切さに気づいていました。この調子で、学び続けてくれることを期待します。
また、糖尿病の患者さんが、自己血糖測定とインスリン注射の自己管理ができるような看護を行いました。セルフマネジメントに関する理論を用いて、看護を実践しました。初めて自己血糖測定を行った学生は、「患者さんの気持ちが、痛いほどよくわかりました!」という感想がありました。そうですよね。患者さんの痛みを身をもってしったというところでしょうか・・・。
(医療学部・看護学科 山田 忍・助手)