体育学部の中谷敏昭教授が田井庄町出郷長寿会からの依頼を受け、高齢者のフレイル予防に必要な体力の測定に協力しました。天理市福祉政策課「活脳教室と筋トレサロン」に参加する前栽校区在住の高齢者21名を対象に、体育学部7号棟教室で6種目に分かれて筋肉量や筋力の測定を行いました。
この測定は、天理大学私立大学研究ブランディング事業における「健康づくり研究部門」の「中高年者と高齢者の健康づくり・介護予防に関する研究ユニット」を主導している中谷教授が担当しました。コロナ禍も含め、今年で4回目の測定となりました。
体力測定では、椅子からの立ち上がり筋力、肩押力・肩引力、握力などの筋力の他に、筋肉量と体脂肪率を測定できる体組成、足のステッピング、ツーステップの歩幅など、日常生活を営む上で必要な能力を評価しました。
測定では、体育学部の寺田和史教授、金子竜大助教の他、体育学研究科の大学院生、奈良教育大学の大学院生、医療学部看護学科の学生から説明を受けて参加者が測定に必要な運動を実施しました。
終了後、体力測定の意義や目的、フレイルを予防するための講話もあり、筋力運動とともに「手足を動かす」「人とよく喋る」など、脳機能を活性化するためのコツも紹介されました。
中谷教授は、天理市との連携事業を今後も続け、市民のフレイル予防や健康づくりに貢献していきたいとコメントしました。