2023年度医療学部主催の人権啓発研修会 2024.02.27 医療学部看護学科臨床検査学科

人権教育推進会議委員 山縣英久

医療学部教員、別所事務室職員を対象に、「身近に起こる日常的な差別マイクロアグレッション(MA)について学ぶ」が2024年2月27日(火)別所キャンパス11号棟大教室Eにおいて実施されました。 

MAとは米国発祥の黒人差別から派生した用語で小さな攻撃、チクチク言葉、悪意のない言動とも訳されていますがまだ日本では定着していません。このような中、学生実習にも役立ち、自己研鑽にもなる研修会として最近トレンドになっているマイクロアグレッション(MA)を取り上げ、後半にグループワークを実施して学びに役立てる企画を考え、実施したところ、参加者から大変好評でした。

マイノリティ(外国人/女性/同性愛者/障碍者等)に対する言動で偏見や差別意識を作り上げてしまうのは個人の性格の問題でなく社会の問題です。MAの広告例として、美白(色黒差別)、ハーフ顔(アジア人差別)、日本人で良かった(外国人差別)、ミニスカートギャルアニメ(女性蔑視)等があります。この様な講義を聴講後、4人ずつのグループに分かれ、MA加害者、被害者、第三者、観察者の役回りを各自が演じて感じた事を付箋に書きためてグループで議論する形式でした。

MAに対する介入のポイントは、
①相手を非難する事が目的ではない、
②その場で介入するのがいつも正しいわけではない、
③何というべきかその場で思いつかなくて当然、等、学びました。

実習の経験豊富な教員でも適切な介入の難しさ等に大いに困惑したりして議論が大変盛り上がりました。当日は約30名の教職員が参加し、MAを題材に、人権という観点から考える機会を持つ事ができました。欠席者は後日録画した映像で学習し、感想を提出し全員が研修できました。

関連リンク

ページ先頭へ