「卒業論文演習」って、どんなことをしているの?
天理大学文学部の国文学国語学科のカリキュラムは、国文学・国語学の両方の分野をバランスよく学べる構成になっています。
今回は、4年次に開講される卒業論文演習を紹介します。
本学科では3年次の12月に卒業論文で取りあげたいテーマを自身で設定、それに応じた時代・分野のゼミを選択したうえで、4年次に卒業論文演習を受講します。これまでに修得した知識・技能を駆使して、大学での学びの集大成である卒業論文を作成します。
では、卒業論文演習(中世・近世文学)の授業をのぞいてみましょう。
この日はまず、天理図書館の講堂で、図書館司書の方から蔵書検索の工夫や文献収集の方法等についてレクチャーをうけました。
2023年2月に登録有形文化財に指定された図書館で授業をうけられるのは、天理大学の学生だけの特権です(オープンキャンパスでは体験できます)。
天理図書館では開架されている図書はごく一部で、大半を閉架式で収蔵、管理しています。通常、閲覧したい本をカウンターで請求し、書庫から持ってきてもらう方式なので、学生は書庫へ入ることができません(一般の利用者も同様)。ただ、天理大学で卒業論文の作成に取り組む4年次生だけは特別に、書庫へ入ることが許されています。
この日は司書の方のはからいで、江戸時代に出版された草双紙や地誌等も見せていただきました(書庫の中は撮影禁止なのでご覧いただけないのが残念……)。こうした和本を手にとって自由に閲覧できるのは、キャンパスにたくさんの「本物」がある天理大学ならではの魅力です。