【演習・実習紹介No,3】輸血・移植検査学実習 2023.06.27 医療学部臨床検査学科 # 演習・実習紹介

医療学部臨床検査学科教授 畑中徳子

まず初めは自分の血液型検査から
一般的に知られているABO型以外にも、Rh型、Lewis型、MNS型などたくさんの血液型があります。自分の血液を用いて検査し、ABO以外の血液型も知ることで多様な血液型について学びます。血液型検査は基本的な検査ですが、確実な手技と判定の知識が求められるため何度も繰り返して修得し、さらに亜型といわれる珍しい血液型の検査方法へと進んでいきます。

安全な輸血のための抗体検査
輸血の際に問題となるのが、患者さんがABO血液型以外の血液型抗原に対する抗体を持っている場合です。抗体の有無を調べ、適合する血液を輸血するために必要な交差適合試験や、不規則抗体スクリーニングなどの検査手技を修得します。

「輸血・移植検査学実習」では、
抗原抗体反応を基本とする様々な検査法を修得するとともに、実際の症例を想定した課題から血液型検査・輸血検査の重要さを学びます。学生たちは実習の最後に行われる実技試験を目標に、より深く理解しようと取り組んでいます。

学生コメント

医療学部臨床検査学科3年生 森本一成
輸血・移植検査学実習では、講義で身に付けた知識と共に、座学ではイメージしづらかったABO血液型やRh式血液型、また亜型などの検査方法を身に付けることができます。また実際に患者さんの血液を想定して実習を行うため、責任感が湧いてきて輸血療法における血液型検査の重要性を実感できます。輸血において適合血を選択するための情報を決定するのは臨床検査技師であるため、非常に責任とやりがいのある検査だと感じました。そのような血液型検査の技術を身に付けながら、自身のABO型や知らなかったRh式の血液型も知ることができて充実した実習を過ごしています。

関連リンク

ページ先頭へ