留学体験記 スペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ大学 2023.09.04 国際学部外国語学科国際体験留学体験者の声 # 留学体験者の声(スペイン)# スペイン語コース

スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻 3年次生 沢村直弥

私は、スペインのガリシア州にある海外交流協定校、サンティアゴ・デ・コンポステラ大学に半年間留学しました。大学は500年以上の歴史を持ち、歴史を感じるような造りの校舎もあれば、現代的な建物もありました。各学部にカフェがあり、そこで昼食をとったり友達と話したりできました。
この町には、世界遺産に登録されているサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂やキリスト教三大巡礼地への巡礼路があり、観光客や巡礼者で賑わいがありました。。一方、大聖堂を少し離れると静かな雰囲気のところもあり、とても過ごしやすかったです。

私が履修したのは、歴史学部の授業2つとスペイン語の授業でした。歴史学部の授業は、ガリシア地方の言語であるガリシア語で行われていたため、私は全く理解できずとても苦労しました。そして、このクラスは授業だけでなく友達作りもとても難しかったです。クラス内ではすでに多くのグループができており、その中に私が1人で入るのは難しかったです。そこで私は、まず、席が隣の人に話しかけるなどの小さな目標を立てて毎日コツコツと実践していきました。そうすると、徐々に友達ができていきました。

スペイン語クラスはグループワークがあったため、友達はすぐにできました。この授業には、様々な国の人が集まり、いろいろな価値観に触れながらスペイン語を学ぶことができたのでとても楽しかったです。特に印象的だった授業は、自分の国についてプレゼンをするという授業です。私の発表を通して、クラスメートたちに日本のことを詳しく知ってもらえたことが嬉しかったです。

授業のない週末は、1人でゆっくり過ごしたり、レストランにガリシア料理を食べに行ったりしました。近くの町に日本語学校があったのでそこへも遊びに行きました。冬休みにはヨーロッパを旅行し様々な価値観に触れることができました。また、私は、ヨーロッパの煌びやかな世界だけではなく、人生で一度行ってみたかった歴史の負の側面である、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所にも行くことができました。

留学前、私は「視野を広げ、心の広い人間になる」という目標を立てていました。しかし、1人で留学したため、知り合いもいない状態から始まった留学生活は寂しさを感じる時もありました。人見知りで1人の時間が大好きな私にとって、異国の地での友達作りはとても難しかったです。

しかし、その壁にぶち当たることでより成長できました。特に最初の1ヶ月間は、私の人見知りなところや語学の自信のなさから友達が全然できないことに焦り、自分の積極性のなさや自信のなさを責めてしまいました。2ヶ月経つころから、無理はせず、自分のできる範囲で積極的になろうという目標を立てて行動するようになってから友達ができました。

留学中、私が最も努力したことはスペイン語の勉強です。留学直後は現地で実際にネイティブと話しても相手の言うことがしっかりと聞き取れず、自分の思っていることを伝えることもできませんでした。それを克服するために、スペイン語の授業に積極的に参加する、ネイティブと話す機会を作る、それに加えて自主勉強をすることで少しずつ力がついていったと思います。

これから留学する皆さんは、最初の1ヶ月は様々な不安や語学力のなさなどから壁にぶち当たると思います。しかし、できない自分を責めすぎず、自分のできる範囲で少しずつ行動してください。そうしたら必ず、素晴らしい経験になると思います。

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