留学体験記 スペイン サラマンカ・ポンティフィシア大学 2023.08.03 国際学部外国語学科国際体験留学体験者の声 # 留学体験者の声(スペイン)# スペイン語コース

スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻 3年次生 長谷川蛍乃夏(はせがわ ほのか)

私は昨年9月から半年間、天理大学の海外交流協定校であるスペインのサラマンカ・ポンティフィシア大学に留学しました。この大学は規模は小さいのですが、キャンパスにはカフェがあり、そこで先生やクラスメイトとコーヒーを飲んだり食事したりしました。また、大学の近くにはスーパーもあり、休み時間に軽食を買うこともできました。サラマンカは、ショッピングモールやカフェなどもある便利な町で、バスステーションや駅も大学から徒歩圏内にあるので旅行もしやすかったです。

留学した最初の授業で、スペイン語のレベル分けテストを受けました。それはとても難しく、私は初級クラスからスタートすることになりました。テスト結果とクラス分けが書かれた紙が渡されて、そこに「アルファベットABCの読み方から勉強する」とあったのを見た時には、驚きと悔しくてたまらない気持ちで心がいっぱいになりましたが、それが勉強のモチベーションになりました。

大学でのスペイン語の授業は午前中のみで、文法、単語、会話を基礎から勉強しました。先生は、学生がスペイン語が分からなければ、英語で説明してくれるので、私にはとても受講しやすい授業でした。先生はとても親しみやすく、応援しているサッカーチームが試合に勝った日やクラスメイトの誕生日があると、大学のカフェでコーヒーを飲んだり軽食を食べたりしながらおしゃべりする場を作ってくれました。また、クラスメイトにはヨーロッパ出身の学生やアフリカ出身の学生もいて、文化の違いについて話をするのはとても面白かったです。一方、私は日本の文化をスペイン語で説明するのに苦戦しました。

ホームステイ先の家族はとても親切で、食事もおいしく、困ることは何もありませんでした。アメリカからの留学生もホームステイしていて、授業のことなどよく話しました。ホストファミリーやアメリカ人留学生が私に話しかける時は、私が理解しやすいスペイン語で話してくれました。私は、はじめのうちは「はい(Sí)」「いいえ(No)」しか言えなかったのですが、徐々にホストファミリーとアメリカ人留学生の会話が聞き取れるようになり、私が理解できた時、みんなが「わかったの? すごい! 成長しているね」とほめてくれました。

私は、スペイン語を全く話せなかったところから、彼らが話している内容を少しずつ理解できるようになり、そして会話に加わって一緒に話せるようになるのを実感して、ホームステイをして本当によかったと感じました。

私には、留学中にどうしても実現したいことがありました。それは、日本の伝統芸能である「民謡・三味線」をスペイン人に知ってもらうことと、幼いころから行きたかったパリとドバイを旅行することです。

周囲の人たちの助けがあって、スペイン人の学生たちに「日本の伝統芸能について」という講義を行うことができ、「民謡・三味線」を紹介することができました。そして、この講義をきっかけに、より一層たくさんの友達ができました。

また、ずっと行きたかったパリに行くことができ、ルーヴル美術館やディズニーランドも楽しめました。日本に帰国する際に経由地のドバイに寄って一人旅を存分に楽しむこともできました。

留学を終えて思うのは、実際の留学は、想像していたような「キラキラした留学生活」とは程遠かったな、ということです。深夜3時まで泣いていた日もあれば、友達にイライラをぶつけた日もありました。楽しいことよりは、つらいこと、悲しいこと、悔しいことの方が多かったように思います。それでもそれらを一つずつ乗り越えていくなかで、自分の成長を実感できました。また、周りの人たちとの縁に恵まれて、留学前からやりたかったことができ、それが自信につながり、留学生活も少しずつ楽しいと感じられるようになりました。

この半年間は、語学の面でも精神的な面でもすごく成長した期間でした。今回の留学に関わってくれたすべての人に感謝しています。これから留学したいと思っている人は、留学前にやりたいことを具体的にリストアップしておくといいと思います。勉強も大切ですが、旅行を楽しむことも大切です。留学にチャレンジして思う存分留学生活を楽しんでください。

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