急性期療養過程を支える看護演習では、4月から全身麻酔の手術を受ける患者さんに対する手術前~手術後の看護について事例を用いて演習やグループワークなどを通して学びました。
最終日はクラスを半分にわけ、全身麻酔で消化管の手術を受けた患者さんの手術後1日目のシミュレーション学習を行いました。教員が模擬患者となり、手術創やドレーン、膀胱留置カテーテル、点滴などをセッティングし、手術後の患者のイメージが図れるように設定しました。
実践前には、グループで作戦会議を行い、ホワイトボードに術後に起こりやすい合併症や観察項目をかき出し、事前学習を共有しました。
看護師役にあたった学生さんは、緊張しましたね。
でも、これまでの学習が活かされ、患者さんへの声掛け、そして安楽と安全に配慮しながら、早期離床に向けての看護が実施できました。
演習中の学生の声
「痛みがあるといってたけど、動いてもらっていいのかな」
「このドレーンの色は何色と表現したらいいのかな」
「ドレーンや点滴は動かしても大丈夫かな」
「患者さんになんて声を掛けたらいいんだろう」
「イメージって大切なんだな」
観察をしつつ、アセスメントをして看護実践につなげるということをみんなで学習できました。
あと半分のクラスでは、心肺蘇生法(一次救命処置)とAEDの取り扱いの演習を行いました。
レサシアン人形とiPadにダウンロードしたQCPRのアプリを使用して胸骨圧迫の深さやテンポを確認しながら演習を行いました。
演習終盤では、グループ対抗戦を行いました。
レースモードの様子は大画面にミラーリングをしてモニターに映し出し、誰もが胸骨圧迫の進捗を確認することができます。
応援する声や、胸骨圧迫に合わせて手拍子をしたりなど、活気に溢れていました。
胸骨圧迫の成果を可視化でき、「1位になった!」「助けられました!」と大喜びでした。
盛り上がりはさておき、一次救命の体験が実践につながるとよりいいなと思います。