臨床検査学科 金井 恵理
『医療実践基礎実習』基礎ゼミナールは、6月19、20、21、27日、7月4日の5日間に渡って実施される医療学部1回生を対象とした実習です。
この「医療実践基礎実習」は、看護師や臨床検査技師を目指すみなさんが、大学生活の早い時期から医療現場の実際を知ることによって、4年間の学習がより実のあるものになるよう準備したものです。「基礎ゼミナール」の後半部分として位置づけ、大学生としてのマナーや発表方法などを学ぶ前半部分「フレッシュマン学習」に続いて実施しました。そのため、医療学部両学科の先生方だけでなく、天理よろづ相談所病院からもたくさんの方々に時間を割いていただき、お越しいただいてご指導いただきました。多くの方に支えられた実習であったこと、まずはその重みを認識してください。
実習は講堂での対面学習を基本としました。しかし、通常よりも高い感染予防を必要とする病院という場所を考慮し、体調に不安のある際にはZoomで学習できるよう、ハイブリッドの形で構築しました。実際、何人かにコロナ感染もありましたが、拡がることなく無事に実習を終えることができてほっとしています。今後も、将来病院で働く者としての自覚を持ち、高い感染予防に努めてください。
最後の報告会では、どのグループもおおむねうまくまとめて発表ができていました。多くの先生方や病院の方々からもお褒めの言葉をいただいており、前半の「フレッシュマン学習」での学びも十分に活きていたのではと思います。ただし、その完成度にはグループごとに差がありました。完成度の高い発表ができたグループには、課題に取り組む姿勢に真摯さがあり、発表の際にもチームワークの良さが際立っていました。みなさんが目指す看護師や臨床検査技師は、人の病気、時には人の生死にまで関わる職業です。丁寧に、まじめに、そして誠実に、を心に刻んでこれからの4年間を学んでいってほしいと思います。
ご指導いただいた先生方、病院の皆様方、今年もありがとうございました。お忙しい中、あたたかく学生を指導いただいたこと、心より感謝申し上げます。
学生からのコメント
(基礎ゼミナール初日)臨床検査学科1回生 小野里
基礎ゼミ初日の服装検査では、自分達が医療人の卵としての心構えの甘さに気づきました。
現場を知っている方々から直接お話しして頂くと、自分は立派な医療人になるための努力不足を痛感しました。
各々の課題を見直すきっかけにもなったと思います。
基礎ゼミ後の最初の授業では、先生が挨拶された時、初めてクラス全員が声を出して挨拶した時、クラスの雰囲気のいい引き締まりを感じました。
(基礎ゼミナール最終日)
看護学科の学生は、実際の病院で勤務する専門職から学び得たことを、看護師の視点で学習し、それをまとめて発表することができました。
看護専門職としての芽生えを感じることができました。