学生が住みたいワンルーム プロデュース」プロジェクト2023報告会を開催 2024.01.15 社会連携地域・企業との連携


12月22日、「賃貸のマサキ」(正木商事株式会社・奈良市三条大路5-2-40)と天理大学による「学生が住みたいワンルーム プロデュース」インターンシップ報告会をキャリアテラスにて実施しました。

このプロジェクトは、地方創生、地域貢献に注力している正木商事からの提案によって始まり、今年で6回目となります。キャリア科目「インターンシップ1」として、社会福祉専攻から3人、臨床心理専攻から1人が参加しました。

6月9日のキックオフミーティングでは「+1(プラスワン)の新生活」というテーマが発表されました。このテーマのもと、学生向けのワンルーム(ロフト付き1K)のリノベーションを目指し、対象物件の現地見学会、新築物件の見学、室内デザインミーティングなどを行ってきました。

報告会では、正木商事株式会社の木原一憲課長の挨拶に続いて、学生から活動報告が行われました。

小西美礼(天理・臨床心理1年)
インターンをとおして普段できないことを経験し、完成するまでの流れや関わり方、またいろいろな人と話し合って私たちの意見が形になっていくのを見て、その企業への興味が深まった。

長谷川萄香(天理教校学園・社会福祉1年)
最初は実感がなかったが、進めていくうちにどんどん家のリフォームについて考えることが楽しくなっていき、最終的に想像していた部屋になったのを見て、とてもうれしかった。

中臺花音(天理・社会福祉1年)
誰が住むかわからない部屋をリフォームするのは、好みの違いもあるので難しいと感じる部分もあったが、私たち4人がそれぞれ異なる環境で暮らしているという点を活かし、ヒントとなるものを持ち寄って、大学生が暮らす部屋として理想のものができ、学びの中に楽しさがあって、よい経験ができた。

吉澤優人(天理・社会福祉1年)
元々いろいろな家を見るのが好きで今回このインターンシップのお誘いが来て、とてもワクワクしていた。実際4人で相談して床や壁の色など一から部屋づくりをしてみて、誰かに住んでもらいたいという気持ちを全員がもって取り組めたことがとても良い経験だった。

次に、正木商事の木原課長、本学の教員や職員からの質問に学生が答えました。

▶一番印象に残ったことは?
吉澤:最新の家を見学したときに、照明の入り具合や、風呂、玄関など細かい工夫がたくさんあったこと。

長谷川:話し合いをしている間はぜんぜん実感がわかなかったが、リフォームした後の部屋を見に行ったときが印象的だった。とてもきれいになっていて、自分も住みたいと思う物件になっていて、うれしかった。

小西:マサキさんのお店で、壁紙を選ぶために分厚い本(見本の冊子)を見て、色も質感も本当にたくさんあって、理想を見つけるためにこうやって決めていくことを初めて知った。最後に作った広報用のTikTokも、絵を描いたり撮影をしたことが楽しくて印象に残った。

▶どんな苦労があって、それをどのように乗り越えたか
中臺:完成後の家賃を聞いて正直少し高という印象があったし、大学からも少し遠い。でも、もともと家が広く、天井が高くてロフトがあって、そういう物件は他にあまりない。そう考えたときに、それでも住みたいと思ってもらうために、今マイナスに出ているものをプラスにできないかと考えながらアイデアを出した。

▶正木商事の営業マンに、「ここを推してほしい」というポイントは?
吉澤:全部いいので、なかなか選べない。本当に、全部良いですよ。

中臺:最近はプロジェクタを置く家も多いが、壁一面を張り替えたので、映像を壁に映して大画面で見ることができる。

長谷川:ホテルのようなトイレ。朝起きてまずトイレに行くし、帰ってからも行く。そこが心地よかったらうれしい。

小西:部屋からキッチンまでの通路のクローゼット。通路が狭くそこに収納するスペースがあっても不便だと感じたが、リフォーム後は開けやすくなり、色を白にしたので圧迫感がない。

その後、関係者からのコメント、最後に制作したTikTokを視聴しました。

TikTokはこちらから 

今回のリフォーム物件の家主である高岡氏より
若い頃に北海道の民家の屋根裏を借りて住んでいたとき、初めての正月に大家さんがお節料理を持ってきてくれて感動した。僕自身の気持ちとしては、その大家さんがお節料理を持ってきてくれた、そういう気持ちでお客さんに接したい、そういう気持ちで賃貸をしたいと思ってやってきた。今回こういう形でリフォームした部屋は、これから何年も人が住みつづけことになる。ぜひ学生さんたちの自信にしてほしい。

正木商事の担当スタッフの吉田政孝氏より
今回はいろいろな理想を考えるなかで、予算の壁からあきらめたこともあった。一番伝えたいのは、社会に出ていくとすべての事柄に予算や時間というリミットがついてまわる。インターンを通じて学んだこととして、社会人になっても活かしてほしい。

森口弘美(社会福祉専攻教員)より
インターンシップに参加したことで、社会人の人からたくさんのことを学んだことが伝わってくる報告会だった。大学では、卒業に必要な科目だけではなく、いろいろな体験ができる授業がある。どん欲に学びながら学生生活を充実させていってほしい。

北谷みゆき(キャリア支援課)より
インターンシップは学生しかできない。自分がどういうことをすればワクワクするかを大学生活の中で知ることがとても大事。今回の体験を振り返りながら、キャリアという点でも良い選択ができるようになっていってほしい。

天理大学×賃貸のマサキ お部屋作りプロジェクト2023 レポート

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