「もっとできる!」に気づく瞬間。 ドイツ開催「海外スポーツ交流実習」の魅力とは?

野球の「メジャーリーグ」、サッカーのスペイン「ラ・リーガ」など。
海外で活躍する日本人選手が増えるなかで、国外のプロスポーツを観戦するのが好きな人も多いはず。
その一方で、海外でスポーツをしたことがある人はなかなかいないかもしれません。
海外で競技をするなんて、自分のレベルではとても……そう思った人におすすめしたいのが、
「海外スポーツ交流実習」です。競技以外の視点でも、たくさんの気づきが得られるかも?

今日のナビゲーターは、体育学部体育学科の梅﨑さゆり先生。
独自の海外プログラムを通じた"DISCOVERY"についてご紹介します。

天理大学では2013 年より、「海外スポーツ交流実習」を実施しています。
全学部生対象のプログラムとのことですが、どんな内容なのでしょうか?

「海外スポーツ交流実習」は、国際学部と体育学部が共同で立ち上げたプログラムです。競技能力のレベルに関係なく、「海外でスポーツに関することを学んでみたい」という意欲がある学生なら、誰でも参加することができます。
近年は留学協定校があるドイツのマールブルクとケルンで開催しています。大学や各施設を訪問し、現地の人と一緒にスポーツをしたり、クラブチームの練習に参加したりと、実践的なプログラムが好評です。

2024年の実習ではどんな内容を行ったのですか?

2月8日〜13日まではドイツのマールブルクで、2月14日〜18日まではケルンにて実施し、26名 の学生が体育学部を中心に参加しました。ドイツ語の簡単な会話レッスンやブンデスリーガのサッカー観戦などさまざまな内容を実施しましたが、やはり目玉はスポーツを通じた現地の方との交流です。
例えば、マールブルクでは「アルティメット」というスポーツを天理大学生と現地の競技者 が入り交じって楽しみました。アルティメットは、バスケットボールとアメリカンフットボールを合わせたようなイメージの競技です。敵と味方に分かれてフライングディスク を投げ合い、エンドゾーンまで運ぶゲームです。

普段からアルティメットに親しむ現地の皆さんから説明を受け、練習開始。

いざチームに分かれて作戦会議。

チームスポーツのようですが、意思疎通はドイツ語で行うのでしょうか?

ドイツ語を話せる学生はほとんどいないため、簡単な英語や身振り手振りで意思疎通をしていました。でも、実際に練習や試合が始まると驚くぐらい打ち解けた雰囲気になるんですよ。

ここで、今日のDISCOVERY

スポーツは、世界共通の言葉。自分の可能性に気づくきっかけに。

マールブルク城が見えるグラウンドで、日が暮れるまで交流は続いた。

この「海外スポーツ交流実習」は、例えばサッカーを専門競技とする学生にとっては、競技者としての自分の可能性を広げ、新しい道筋を見いだすきっかけになるはずです。ドイツは、セミプロまで数えれば10部リーグまであるようなサッカー大国です。本場の現地チームに混ざってプレーする経験が、大きな刺激になることは間違いありません。一方で「海外スポーツ交流実習」は、競技力の向上をメインに掲げているわけではないんです。参加学生には、お互いの母国語が違ってもスポーツを通じてコミュニケーションが取れることに気づきながら、「自分はこんなこともできるんだ」という新たな可能性を発見してほしいと思っています。
実際の実習後には、「チャレンジして良かった」、「初めて海外でスポーツができてうれしい。将来海外に行く夢が膨らんだ」「ドイツと比較し、日本のことが客観的に見られるようになった」 という声も聞こえており、学生にとってプラスになったようです。
「海外スポーツ交流実習」は原則として例年行っていますので、来年もまた内容をパワーアップして開催できればと思います。

地元サッカーチームへの練習参加も大きな刺激に。

ブレンバルと呼ばれる野球に似た室内でのボール競技も盛り上がった。

天理大学では、学生が世界に飛び出し、
社会貢献活動のなかで「DISCOVERY(気づき)」を得られる機会を提供しています。

  • 関連学部・学科

    体育学部 体育学科

    体育・スポーツの価値を高め、伝える

    詳細はこちら

ページ先頭へ