料理をつくり、味わいながら語学を学ぶ。そんなユニークな課外授業が外国語学科にあります。
今日のナビゲーターは、国際学部 外国語学科 スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻の岡崎遮那さん。
「ペルー料理実習」を通じ、どんな"DISCOVERY"があったのか聞きました。
※学生の学部学科専攻等の所属表記は、入学当時の名称となります。
マッシュポテトを唐辛子やライムなどで味付けし押し寿司のように作られた「カウサ(causa)」や具入りのペイストリーである「エンパナーダ(empanada)」。普段なかなか食べる機会のないペルー料理づくりに挑戦するのは、スペイン語を学ぶ学生たち。
天理市内のペルー料理店「34番地LOCAL34」で行われた「スペイン語によるペルー料理実習」では、どんなことを経験しましたか?
ペルー料理を、スペイン語を通して楽しむことを目的に、実際にペルーの国民的な料理をつくりながらスペイン語で会話し、出来上がったものを皆で食べました。
なかなか面白い授業ですね。どんな背景で始まった授業なのでしょうか?
コロナ禍により、留学を志望していた現3年生のなかには現地に行くことを諦めざるを得なかった学生もいました。そこで異文化に触れる機会を増やそうと、学科の先生が「34番地LOCAL34」の店主・笠飯幸嗣さんに相談し、今回の授業が実現したそうです。笠飯さんはイスパニア学科の卒業生で、日系ペルー人のご夫人と結婚されています。授業中の笠飯夫妻からの料理の説明は、すべてスペイン語で行われました。
実際に実習を経験してみて、どうでしたか?
僕は一人暮らしで、普段から料理をつくるのがすごく好きなんです。それもあってか、自分でも驚いたのですが、学びの吸収スピードがすごく速いのを感じました。
ここで、今日のDISCOVERY
手を動かしながら語学の勉強をするのは、効率抜群。
例えば料理の食材はもちろん、調理に関する単語は意外と知らないものです。そうした単語をただ教科書で暗記するより、実際にやりながら教われば覚えるのも速いですし、食べた思い出も含めてこの先長く忘れない気がしています。
食文化の点でも、何か気づいた点はありますか?
お米自体が日本のものとは違い、サラダ類が多く味が濃いめで酸味が強いなどさまざまな違いがあることに驚かされました。日系ペルー人であるスペイン語ネイティブのご夫人と会話したことで、南米のスペイン語とスペインでの発音の違いも実感できました。身振り手振りを交えれば、分からない単語があっても伝わると自信が持てたのも良かったです。
岡崎さんは現在スペインに留学中とのことですが、将来はどんなことがしてみたいですか?
サッカーが好きなので、現地の試合解説をスペイン語で視聴したり、記事を読んだりできるのが楽しいです。日常生活で使える語彙をもっと増やして、卒業後は外資系で働き、留学で磨いたスペイン語力をコミュニケーションに活かしたいと思います。
天理大学では、学生が実践的な異文化体験を通じて学びを深め、
「DISCOVERY(気づき)」を得られる機会を提供しています。
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