今日からあなたも、等身大の「通訳」。韓国・朝鮮語の語学ボランティアに挑戦。

高い語学力が求められる通訳という職業。プロになるにはもちろん多大な努力が必要ですが、まだ外国語を習い始めたばかりのあなたでも、できることがあるかもしれません。

今日のナビゲーターは、国際学部 外国語学科 韓国・朝鮮語専攻の平野友香さん。
語学ボランティアを通じ、どんな"DISCOVERY"があったのか聞きました。

※学生の学部学科専攻等の所属表記は、入学当時の名称となります。

天理市は、1991年より韓国の瑞山(ソサン)市と姉妹都市提携を結んでいます。コロナ禍などで一時的に中断していたものの、この提携による国際交流が2023年に再開。2023年10月には、瑞山市の中学校から合計500名の生徒が6回に分けて天理市の各中学校を訪れました。
平野さんは、このイベントに語学ボランティアとして参加したそうですね。

はい。11月16日に天理市立福住中学校で行われた交流会で、語学ボランティアを行いました。交流会の冒頭で日本人の生徒が行った歓迎の挨拶や司会進行を通訳したほか、福笑いやフルーツバスケットなど、各グループに分かれてゲームを楽しむ日韓の中学生同士の会話の間に入り、韓国の中学生向けにルールを訳して教えました。

通訳ができるなんて凄いですね。平野さんは、韓国・朝鮮語が話せるのですね。

私は2年生の秋から1年間韓国留学し、語学力を磨いてきました。帰国後は韓国語を使う機会が減っていたので、今回のボランティアで感覚を取り戻せたようでとてもうれしかったです。もちろんプロの通訳の方のように豊富な語彙で流暢な通訳ができるわけではないと思います。それでも、学生のレベルでできることがあるんだなと気づいたんです。

ここで、今日のDISCOVERY

できることでやってみること、が一番大事。

それはどんなことですか?

瑞山市から来た中学生のなかにはきっと日本や海外に初めて来た子もいるだろうし、不安だろうと思いました。なので、例えば緊張しているなと感じる子を見かけたら、「どう?」とか「大丈夫?」と声がけするようにしました。でも考えてみたら、どう=オッテー、大丈夫=ケンチャナで、これらは初歩でも分かる簡単な言葉です。全然難しい単語は使っていません。

確かに。留学や海外旅行で困っていたとき、自分とは別の言語を話す現地の人がなんとなく声をかけてくれて助かった、という思い出がある人も多いはず。それに通じるものがありますね。

そうですね。大事なのは、今知っている単語や表現を駆使して、自分から積極的に声をかけてみる姿勢だと思うんです。それに年齢が近いからこそ、親しみを感じてもらいやすいということもあると思います。通訳というと難しいプロだけの仕事に思えるけれど、こんな風に語学を通じて自然なサポートができるのは素敵だなと感じました。

将来はどんな人になりたいですか?

一言でいうと、「放っておかない人」になることです。日韓では政治的な問題が取り沙汰されることも多いですが、お互いが嫌な想いをすることがなくなり、助け合える社会になればと思っています。語学力をさらに磨き、いつか韓国に住んで、仕事を通じて困っている人に寄り添えるようになりたいです。

天理大学では、学生が海外との接点を通じて学びを深め、
「DISCOVERY(気づき)」を得られる機会を提供しています。

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