誰もが楽しめるスポーツを通して交流 「第4回 アダプテッドスポーツフェス」を開催 2026.09.04 人文学部宗教学科国文学国語学科歴史文化学科心理学科社会教育学科社会福祉学科臨床人間学研究科臨床心理学専攻社会連携

天理大学は8月29日、天理市内の小中高生などを対象に「第4回 アダプテッドスポーツフェス」を杣之内第一体育館で開催しました。

「アダプテッドスポーツ」とは、特定の競技を指すものではなく、障がいの有無や年齢、体力などにかかわらず、一人ひとりの身体の状態に「適応(adapt)」させて、ルールや用具などを工夫し、誰もが楽しめるようにしたスポーツのことです。

本イベントは、スポーツを通して多様な人が交流し、互いの違いを知るとともに、共生社会について考えるきっかけをつくることを目的として開催しています。
4回目となる今回は、人文学部、臨床人間学研究科、宗教文化研究科が主催し、天理市、天理市教育委員会の後援、NPO法人ホスピタルフットボール協会の協力のもと実施しました。

開会式では、人文学部長の 西野 由紀 教授が挨拶し、「このイベントを通してアダプテッドスポーツへの理解を深め、参加者同士が楽しみ合える場となることを期待している」と語りました。
天理市教育委員会事務局の 薮内 善史 教育次長は、挨拶の中で「多様な人が共にスポーツを楽しむことは大きな意義がある。今後、天理市内の小中学生にもさらに広く伝えていきたい」と期待を述べました。

さまざまなスポーツを体験

会場では、「スポーツ用車いす体験」「日常使用の車いす体験」「eスポーツ体験」が実施され、参加者はさまざまなアダプテッドスポーツを体験しました。

スポーツ用車いす体験では、競技用車いすを実際に操作しながら、「アメリカンフットボール」、「バスケットボール」、「ボッチャ」、「ソフトボール」、「タイムアタック」、「ハンドボール」、「しっぽ取り」など、多彩な競技に挑戦しました。

初めは車いすの操作に戸惑う参加者もいましたが、スタッフから操作方法を教わりながら徐々にコツをつかみ、車いすを自在に動かしてスポーツを楽しみました。

日常用の車いすを使った体験では、移動や操作を実際に試しながら、日常生活での使い方やバリアフリーへの理解を深めることができました。

eスポーツ体験では、「アイ・コラボレーション神戸」の協力のもと、身体的な制約に配慮したゲームを体験。「聴覚をフル回転して対戦する格闘ゲーム」や「視線で操作するレースゲーム」など、さまざまな方法で楽しめるゲームが紹介されました。

学生も企画・運営に参加

イベントの運営には、本学アメリカンフットボール部をはじめ、天理アダプテッドスポーツサークルの学生たちが積極的に参加しました。
また、昨年のイベントに参加者として参加した木村豪志さん(社会福祉学科1年次生・天理高校出身)は、現在、天理アダプテッドスポーツサークルの代表を務めています。今回は企画段階から準備に携わり、当日の運営も担当しました。

学生たちは、参加者にスポーツ用車いすの操作方法を教えたり、競技をサポートしたりするなど、学生たちは参加者と積極的にコミュニケーションを取りながらイベントを盛り上げました。

夏休み最後の週末となったこの日も厳しい残暑となりましたが、冷房の効いた体育館には、参加者の元気な声と笑顔が広がりました。参加者たちは、普段なかなか触れる機会のない競技用車いすに実際に乗り、さまざまなスポーツに挑戦することで、楽しみながら「アダプテッドスポーツ」への理解を深めました。
また、本イベントを通して、年齢や障がいの有無などにかかわらず、スポーツを通じて互いに交流する楽しさを体験するとともに、多様な人がともに暮らす社会について考える機会となりました。

学生コメント

木村豪志さん(社会福祉学科1年次生・天理高校出身)
「6月からサークルを本格的に動かし始め、車いすを使った新しい取り組みを考えています。今回の体験ブースも、昨年参加した立場から皆さんと相談して内容を決めました。これからもサークル活動を通して、いろんな企画を考えていきたいと思います。」

参加者コメント

「『アダプテッドスポーツ』の名前は知っていたものの、体験できる場は少なく、これまではボッチャくらいでした。今回は多様なスポーツを一度に体験できる貴重な機会で、とても楽しみに来ました。」
「競技用車いすに乗るのも初めてで、通常の車いすとの動きの違いに驚きました。機会があればまた参加したいです。」

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