
2月12日、天理大学と奈良県立法隆寺国際高等学校の「高大連携協定」の調印式が、天理大学にて行われ、天理大学永尾比奈夫学長と法隆寺国際高等学校小橋康之校長が協定書に署名しました。
天理大学と法隆寺国際高等学校は、これまで「体験授業」として、法隆寺国際高等学校「歴史文化科」2年生が本学「歴史文化学科」を訪れ、「絵馬」の講義や「調査」の実習を体験し、本学附属施設「天理参考館」を見学するプログラムを毎年実施してきました。
「体験授業」の実施が10年目を迎えた今年、相互の人的・知的資源の交流や活用をさらに促進しようと、この度、高大連携協定を締結する運びとなりました。
調印式の冒頭、永尾学長が挨拶に立ち、今年、創立百周年を迎える天理大学が定めたキャッチコピー「CONNECT 『つながる』を、始めよう。」について言及。そのうえで「今回の高大連携協定は、県内高校と『つながる』大きな具体例であると思います。」と述べました。
また永尾学長は、「天理大学では、なりたい自分を目指す“学びの場”を学生へ提供するとともに、地方創生にも目を向け、本学卒業後も県内に留まり、就職するという流れをつくりたいと思います。」と、高大連携による、奈良県に活力をもたらす人材育成について、今後の展望を述べました。


協定書への署名後、小橋校長が挨拶に立ちました。小橋校長は冒頭、法隆寺国際高等学校の沿革について説明。「斑鳩高等学校と片桐高等学校の統合により、両校の良き伝統と教育内容を継承し、現在、「歴史文化科」「総合英語科」「普通科」の3学科を設置しています。」と、同校の教育の特色について説明しました。
また、「これらの学びは、天理大学の伝統的な学びとも合致しており、今回の高大連携協定を大変嬉しく思うとともに身が引き締まる思いです。」と述べ、「高校生という多感な時期に、天理大学にある様々な“本物”に出会える貴重な機会がさらに増えることを希望いたします。」とこれからの取り組みに期待を寄せました。

式典後の懇談会には、法隆寺国際高校出身の遠藤竜峰さん(歴史文化学科考古学・民俗学研究コース4年)と谷口瑞妃さん(外国語学科中国語専攻3年)も参加し、遠藤さんは天理大学で得た4年間の学びの内容を、谷口さんは、語学留学の経験や現在取り組んでいる学びについて紹介しました。
また、今回の高大連携協定では、新たな学びの場を創造するとともに、相互の教育の充実・発展に資することを目的としていることから、天理大学が2025年1月から、高大連携事業として展開している「天理駅前ちょこっと外国語レッスン」に法隆寺国際高等学校の生徒が参加出来るよう調整を行うこととなりました。
高大連携事業「天理駅前ちょこっと外国語レッスン」は、高校生が放課後に気軽に天理駅南団体待合所に位置する「天理大学サテライトキャンパス」で、諸外国の文化や歴史に触れながら、外国語に関心をもってもらうことを目的に開講しています。
「天理駅前ちょこっと外国語レッスン」は、1月から3月までプレ企画として、協定校を主な対象に実施していますが、4月から正式な「高大連携事業」として、広く県内高校生を対象にスタートする予定です。詳細は、追って天理大学ホームページにてお知らせいたします。