『歴史学専攻だより』(卒業生から)をお届けします。 2025.01.17 人文学部歴史文化学科卒業生とつながる # 卒業生 Topic & Message# 歴史学コース

2024年12月、『歴史学専攻だより』を発行しました。ここでは、卒業生の辻本和暉さんからの寄稿を転載します。

転居されたために『歴史学専攻だより』が届いていない卒業生の皆さんもおられると思います。そのような場合には、歴史学コース幡鎌宛にメール(hata6144[a]sta.tenri-u.ac.jp )などでご連絡ください。よろしくお願いします。

〇『自分以外は皆師』 辻本和暉(2020年度卒業)

 私は2021年3月に歴史文化学科歴史学専攻を卒業しました。卒業後、県内公立高等学校で講師として日々教壇に立っています。

 学生の頃から「学校の先生」という仕事に憧れを持ち、教員免許の取得に向けて大学でも勉強に取り組んできました。卒業してすぐの頃は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの授業や対面形式とオンラインでの授業を両立する授業など、これまで考えてきた学校現場の様子とは大きく違う現状でした。また新教育課程へと移行する過渡期でもありました。卒業後の4月から実際に学校現場で働き出すと、これまで勉強してきたはずのことをなかなか活かすことが出来ず、目の前のことで精一杯という日々でした。

 現在、講師として4年目となりました。この4年間で私は3つの学校を経験しました。どの学校でも尊敬できる先生と出会い、さまざまな面で勉強をさせてもらうことができました。そのなかで出会った先生の言葉を、私はすごく大切にしています。

  『自分以外は皆師』

 この言葉は、私が高校生の時にお世話になり、教師1年目に一緒に働かせていただいた尊敬する先生の言葉です。年齢や経歴に関係なく周りの先生方や生徒達を含め、関わりを持つすべての人から学ぶことができるとおっしゃっていました。私はこの言葉に感銘を受け、この言葉を大切に日々過ごしています。

 昨年度からクラス担任を任せられました。憧れていた「先生」として仕事をし、自分のクラスを持つようになりましたが、自分の未熟さを感じ落ち込むことも多々あります。その度に、この言葉を糧に、また沢山の方に支えられ刺激をもらいながら日々を過ごしています。

 大学での4年間の学びに加え、卒業してからの4年間で様々な人と出会い、多くの経験をし、少しずつ成長できていると実感しています。その結果、今年度の奈良県教員採用試験に合格できました。来年度からも、目の前の事に一生懸命取り組み、謙虚に向上心を持ち、生徒たちと一緒に成長していきたいと思います。

関連リンク

ページ先頭へ