異文化体験活動2 臨地見学2 2024.12.10 国際学部日本学科(留学生対象)学生生活6つのCONNECT

【テーマ】今に残る近代都市計画の街並みの表層の発見
【実施日】2024年11月9日13:00〜17:00

今回の臨地見学は、「多文化共生のまち神戸」を掲げる神戸市で、神戸市立博物館の展示見学と旧居留地の探索を通して、幕末から近代日本の玄関口として都市計画によって誕生した港町神戸の面影をめぐりました。
神戸の国際交流は、平清盛が整備した大輪田泊や中世以降の兵庫津で東アジア世界を中心とした国際交流がおこなわれ日本を代表する港町になります。幕末の開国によって、貿易港として神戸港が開かれたことで、兵庫津から少し距離をおいて都市計画によって神戸居留地が造営され、欧米諸国との国際交流の舞台となりました。居留地を拠点とする欧米人を相手にする華僑の人たちや日本人が雑居地を拠点としたことで、居留地と雑居地を中心に中心地的コアが形成され、現在の神戸の賑わいや多文化共生につながっていきます。

神戸旧居留地内を歩くようす

まず、旧横浜正金銀行神戸支店をベースにする神戸市立博物館において、一階が無料開放されている歴史展示を見学することで、博物館資料を通じてビジュアル化された神戸の歴史や文化にふれることができました。
その後で、近代の異文化交流の舞台であり、神戸の文化的資源として整備された旧居留地内に残存する近代建築やその遺構をめぐりました。実際に現地を歩くことで、旧居留地の機能や現在の活用実践、戦災や大震災を経験しながらも、現在まで神戸市民が残し続けている意義について学ぶことができたと思っています。
解散後のオプショナルツアーでは、メリケンパークに残る阪神淡路大震災の被災monumentを見学し、一緒に引率してくださった松永先生が、災害の記憶や防災などを交えてご解説いただきました。

引率して頂いた松永先生と神戸市立博物館の前で

さて、参加した学生は、彼ら/彼女らの何を観て、何を感じ取ったのでしょうか。

                     日本学科(留学生対象)講師  長谷川 奨悟

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