社会福祉学科の学生が「全国肢体不自由児者父母の会連合会 全国大会」でボランティアを実施 2024.09.17 人文学部社会福祉学科ボランティア活動在学生の方へ在学生保護者の方へ地域社会とつながる # 高校教職員の方へ# 受験生の保護者の方へ# 受験生の方へ

 

9月14日、なら100年会館で開催された「第57回全国肢体不自由児者父母の会連合会 全国大会」「第58回近畿肢体不自由児者福祉大会 奈良大会」に、天理大学人文学部社会福祉学科の学生有志5名がボランティアスタッフとして参加しました。

「全国肢体不自由児者父母の会連合会 全国大会」は、全国の障がいのある子どもたちとそのご家族が障がい福祉サービス等利用での地域格差や医療・療育・支援教育の在り方を学び、交流する場として1964年から続く歴史ある大会です。
肢体不自由児者の福祉の増進と、自立による社会参加を目的として結成された一般社団法人 全国肢体不自由児者父母の会連合会と全国7ブロックの支部が持ち回りで主催し、57回目にして初めて奈良県での開催となりました。

天理大学では、昨年度より車いす利用者に向けて大和郡山市の郡山天守台登城サポートに学生がボランティアとして参加しており、その活動を耳にした奈良県肢体不自由児者父母の会連合会より依頼があり、今回のボランティア参加が実現しました。

当日は来賓や各都道府県父母の会会員、関係機関・団体所属者、一般参加者など合計約600名が来場。「住み慣れた地域で自分らしく生きる〜重層的支援体制 誰一人取り残さない社会をめざして」をテーマに、能登半島地震被災地の現状報告や、株式会社オリィ研究所の所長・吉藤オリィ氏による特別講演「コミュニケーションテクノロジーで人類の孤独を解消する〜」、東大寺総合文化センター総長・狭川普文氏による記念講演「奈良時代の医療福祉体制」などが行われました。

天理大学の学生は開場の数時間前に集合し、奈良県肢体不自由児者父母の会連合会との打ち合わせを実施。受付時間が近づくと交代でJR奈良駅に立ち、全国から来られた来場者を出迎えました。
車いすを利用している来場者も多いため、駅からスムーズに移動できるよう、事前に連合会の方々からエレベーターの位置を教わり、会場までの道順を案内しました。

また、会場では協賛事業者から提供されたドリンクを配り、来場者と笑顔で談笑する学生の姿も見られました。
開会後は式典と講演を見学し、医療・福祉の現状と過去、未来を当事者とともに学ぶ貴重な機会となりました。

コメント

奈良県肢体不自由児者父母の会連合会 副会長
宿利三知惠さん

当会では「子どもたちにどんな障がいがあっても、住み慣れた地域で生き生きと暮らせるように」という目的を掲げ、情報交換会や研修会、遠足、バス旅行など様々な活動を行っています。
学生にボランティアを依頼するのは、私たちにとっても初めての試みでした。社会福祉を専攻している学生に障がいのある子どもたちのことを知っていただく良い機会になったのではないかと思います。このご縁を大切にして、今後も天理大学の学生とともに活動に取り組んでいけることを願っています。

人間学部人間関係学科社会福祉専攻 4年生
丸山綾介さん

普段は地域福祉を中心に研究に取り組み、今は子ども食堂について卒業論文を執筆しているところです。今回、ボランティアへの参加を決めたのは特別講演の「コミュニケーションテクノロジーで人類の孤独を解消する」というテーマに興味をもったからです。これからの福祉にテクノロジーがどのように役立つのか学び、今後に活かしたくて参加しました。
結果的に講演だけでなく、開会前のボランティアでも様々な学びがありました。来場者の案内や提供品の準備などを行う中で、様々な立場の方とコミュニケーションをとれて楽しかったです。これからも困っている方に率先して声をかけられる人でありたいと思います。

人間学部人間関係学科社会福祉専攻 2年生
鈴木陽菜さん

これまでボランティアの経験はありませんでしたが、「この機会に自分にできることを精一杯やってみよう」と参加を決めました。ちょうど春学期に障がい者の雇用率について調べていたので、ボランティアや講演から学びを深めたいという気持ちもありました。
1日を通して、連合会の方々や来場者から温かい声をたくさんかけていただき、気持ちよくボランティアに取り組むことができました。JR奈良駅にプラカードを持って立っていると、偶然通りかかった一般の方からも「こういう大会があるんですね」と声をかけていただきました。大会の存在を知ってもらうきっかけになっていたら嬉しいです。

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