「当時の人々の視点から歴史を見て歴史の発見につなげられる」橿原神宮・今井町へ巡見 2021.12.21 人文学部歴史文化学科受験生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ # 歴史学コース

11月13日、コロナの流行も一段落したので、橿原神宮から今井町にかけて、現地見学に行きました。

明治23年(1890)に地元の人々の熱意によって創建された橿原神宮、紆余曲折を経て治定された神武天皇陵、その神域整備の過程で作られた競技場や博物館、住民が移転されたことに関する史料を集めたおおくぼまちづくり館、戦国期以来商業の中心となった今井町(今西家や旧高市郡教育博物館など)を見学しました。

この日以外にも、大学周辺の石上神宮や内山永久寺跡なども見学しています。現地で歴史を知ることも大切で、機会を見て積極的に外に出ていきたいと思います。(幡鎌一弘)

私は今回の橿原神宮・今井巡見を通して、歴史に対する新たな視点を持つことができました。

おおくぼまちづくり館では、被差別部落の全村移転の事実や時代背景などを取り上げ、歴史だけではなく人権問題も学びました。今井町の一帯はかつて寺内町として栄え、本願寺に呼応し織田信長と争った歴史も持ちます。この地域では、その際の堀や塀・建物の構造が今も残されていました。

今回見学したところは、知識として歴史を学ぶには「とある一つの出来事」にしか過ぎません。しかしながら、その一つの出来事には、移転を余儀なくされた人々や戦に参加した人々、その地域で生活していた人々など私たちが想像できないほど多くの人々が関係しています。それぞれの現場におもむき、当時の人々の視点から歴史を見ることで、自分なりにこれまで考えられなかった歴史の発見につなげられるように思いました。(歴史学研究コース2年次生、横山生)

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