実施日:2024.06.16 10:00~13:00
近鉄西ノ京駅に集合し、薬師寺に勤めている知人のご案内いただきながら、薬師寺境内を見学しただけではなく、大講堂で行われる声明と論議で有名な弥勒法要を見学させていただきました。
天武天皇の発願による寺の創建から約1300年の歴史がある薬師寺には、奈良時代創建の国宝東塔をはじめ、2003年に再建された大講堂に至るまで、建立された時期の異なる建造物があり、その時代時代の建築様式や背景となる生活文化の一端が垣間見られます。また、現在にいたるまでの伽藍の再建、修繕などの維持・継承に向けた取り組みをみても、実に多くの民衆がそれに関わり、心の拠となってきたことがわかります。近年では、境内を会場とした音楽コンサートなどのイヴェントも開催されるなど、文化財の活用の側面からもその取り組みに注目されています。
現在ではインバウンドで訪れる外国人旅行者、修学旅行生が訪れる奈良を代表する観光地の一つですが、元来そこは、法相宗の教えを継承する場であり、人々の祈りの場であり、信仰に基づく芸術の集積地でもありました。
さて、参加した学生は何を思ったのでしょうか。
日本学科(留学生対象)講師 長谷川 奨悟