「台湾東部沖地震災害義援金」寄贈のため台北駐大阪経済文化弁事処を表敬訪問 2024.05.27 国際学部中国語学科

天理大学永尾比奈夫学長は、5月22日、天理市並河健市長らとともに、4月3日に発生した台湾東部沖地震の災害義援金寄贈のため、台北駐大阪経済文化弁事処を訪れました。

本学と台湾の大学とは、これまで交換教授や留学生を受け入れるなどして縁が深く、このたびの地震発生後、中国語学科では、「わたしたちにも何かできることはないか」や「日本の災害時には台湾から多くの支援をいただいたので、恩返しがしたい」などの声が上がりました。
そこで、4月8日、教員と学生の代表らが集まり、募金活動の実行委員会を立ち上げ、翌日、本学杣之内キャンパス本館1階の正面玄関近くに募金箱を設置。昼休みの時間帯に、中国語専攻・中国語学科の学生自治会「崑崙会」および本学の留学生たちが、同キャンパス南棟前にて募金の呼びかけを行いました。また、天理駅前南団体待合所広場にても募金活動を行いました。

4月9日から19日まで計8回の募金活動では、「崑崙会」の学生や台湾からの留学生たちが、他学科の学生や教職員、一般の方々へ懸命に呼びかけ、これらに多くの方々が賛同。大学までご持参いただいた募金と合わせて、総額451,454円の貴重な募金をお預かりすることができました。
お預かりした募金を天理市へ全額をお渡しするため、5月7日、学生18名が本学教職員とともに天理市役所を訪れました。学生の代表が並河市長へ募金の目録をお渡しし、市長からは感謝状が贈られました。

5月22日、天理市とともに本学から、永尾学長、岡田副学長、藤本奏深さん(中国語専攻2年・桜井)と中国文化大学からの留学生の曾茹欣さんが、台北駐大阪経済文化弁事処をたずね、並河市長とともに集まった募金を洪英傑処長にお渡ししました。

募金を受け取った洪処長は、このたびの地震への海外義援金のうち6割が日本からのものであることを説明し、「これまでにも台湾と日本は、お互いが困った時に助け合うという恩返しの輪ができており、いい循環があると思う。今回も日本の方々から義援金だけでなく、あたたかいお見舞いの言葉も頂戴し、日本人の純粋な気持ちがとても嬉しい」と感謝の意を述べました。

感謝の言葉を受けて永尾学長は、「本学では、 “他者への貢献”を一番大切な精神として謳っている。これは身近な人はもとより、世界にも目を転じて困っている人たちに手を差し伸べてほしいということ。今回、学生たちが積極的に動いて多方面へ呼びかけてくれた。皆の気持ちをお受取りいただければ大変ありがたい」と応えました。

募金活動に参加した藤本奏深さんは、「中国語学科の先生たちから、東日本大震災や能登半島地震など、日本の災害時には台湾から支援をいただいていると教えていただき、恩返しのために何かさせてほしいと先生方へお願いした。活動したい人ということで募ったら、多くの学生が集まり、皆で協力して募金活動を行いました」と、洪処長へ説明しました。
また、留学生の曾茹欣さんも、今回の活動に参加したことについて、「貴重な経験をさせていただき、とても嬉しく思います。また、たくさんのことを学ぶことができました」と述べました。

藤本奏深さん
曾茹欣さん

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