韓国・朝鮮語専攻 井上楓夏
韓国外国語大学
私は、2022年8月末から2023年8月末までの1年間、ソウルにある韓国外国語大学に交換留学をしました。
韓国外国語大学のソウルキャンパスは都心の平地に位置し、小規模ながらも施設は全て綺麗で、噴水やグラウンドもあります。大学内にはコンビニや図書館、ジム、郵便局などが併設されており、全て自由に使うことができるので便利でした。特に韓国内でも美味しいと有名な学食を400円ほどで利用することができ、毎日メニューも変わるのが魅力的でした。
大学の周りにはカフェや飲食店が多く、銀行や薬局・ダイソーなどもあるので、留学当初に必要な手続きや買い物をスムーズに行うことができました。交通の便がよく、バスや電車の本数も多いので、毎日利用していました。韓国外国語大学は外国語大学だけあって、世界中から留学生が来るので、様々な国の人たちと交流ができる点が魅力的だと思います。大学周辺には外国からの留学生が多く暮らしていることもあって、留学生が過ごしやすい町でもあります。
留学での学び
交換留学生は大学の正規科目を受講できます。私は留学生用の授業である「韓国の社会」を受講し、現在の韓国社会がかかえる問題点などについて学びました。授業はオンラインでしたが、定期的にレポート提出や討論があったので、深く理解することができ、新しい発見も多かったです。
また大学附設の語学堂にも通い、3級～6級までの授業を受けました。語学堂は1学期3ヶ月の中で中間テストと期末テストがあり、それ以外にも発表や課題がありました。私は3級の時の演劇発表と、6級の卒業作品作りが記憶に残っています。3級と4級は文法が中心の授業で、5級と6級はWritingとSpeakingが中心の授業で毎週討論がありました。討論では毎週教科書に関連するトピックについて話し合いました。討論の根拠を準備したり、司会をしたりと大変なことも多かったですが、韓国語で自分の意見を相手に伝える練習や聞き取りの練習にもなりました。これらの経験を通して語学力が向上したと思います。語学堂の韓国語の授業では自分の思うようにいかなくて、しんどいことも多々ありましたが、先生方は本当のお母さんのように優しく、世界中に友達ができたので、行って本当に良かったと思います。
寮は大学内にあり、2人部屋でした。寮の中にはコンビニがあり、各部屋にトイレとシャワーが別々に完備され、部屋の中に冷蔵庫があった点がすごく便利でした。しかし洗濯機は共同で、キッチンがなくて自炊することができなかった点は少し残念でした。
週末の楽しみ
週末には韓国の友達や語学堂の友達とご飯やカフェに行ったり、遊びに行くことが多かったです。韓国ならではの市場に行ったり、韓服体験やそり乗りもしました。また釜山や江陵、慶州などに旅行にも行きました。その地の有名な食べ物を食べたり、観光地も訪れることができ、いい経験になりました。
また友人にもすごく恵まれたと思います。特に語学堂の友達はお互いの文化や言語が異なりますが、今でも連絡をするほど仲良くなることができました。留学中もたくさん支えてくれたので感謝しています。私は大学入学前から韓国に留学することを決めていました。語学堂を修了してガウンを着ることもできました。目標を叶えられて本当に良かったです。
留学で得たもの
留学に行く前は積極的になれなかったり、人に頼る部分も多かったですが、留学を通して積極性やコミュニケーション能力をさらに身につけることができ、自立した人間として成長できたと思います。たくさんの思い出もでき、私にとって意味のあるかけがえのない1年になりました。みなさんも韓国留学を通して、現地でしかできない経験や学びをしてきてください。何事にも恐れず挑戦することは難しく、大変なこともあるかと思いますが、乗り越えれば、大切な友達やいい思い出を作れると思います。
（留学期間：2022年9月～2023年8月）
