「大学における自殺予防と教職員のメンタルヘルス」を開催(体育学部主催人権啓発行事) 2024.03.27 体育学部体育学科

3月6日、天理大学体育学部は、堺市こころの健康センターの中西葉子先生を講師に招き、人権啓発行事として「大学における自殺予防と教職員のメンタルヘルス」と題する講演会を体育学部キャンパス73A教室にて開催いたしました。

講演内容は、昨今の大学生が抱える生きづらさに対して、教職員はどのように対応すればよいのか、またそうした学生対応にあたる教職員のメンタルヘルスについてでした。冒頭、中西先生から、まずは教職員の安全安心を確保していることが大切で、その上で学生からのSOSのサインに気付いて対応ができるとのお話がありました。

続けて、自殺の現状、自殺予防のための「ゲートキーパー的」な役割の重要性および具体的なSOSサインについて、状況に応じた対応の方法、安全・安心なコミュニケーションを心掛けることなど、すぐにでも試みることができる考え方や声掛けなどを提示いただきました。加えて、教職員のヘルスケアについては、諸問題に対応する際の認知行動療法に基づく自分自身の認知と行動を「ちょっとだけ変えてみる」ことのチャレンジについてもご教示いただきました。

講演では中西先生から提示された問いに対して、参加した教職員同士が話せる機会も数分ずつ取りながら、一方的な知識だけを受講するだけではない雰囲気づくりもしていただきました。現場でのご経験も踏まえた安全・安心に話し合える環境づくりの一端を感じることができました。

今回の講演は体育学部主催ではありましたが、体育学部以外の多数の教職員の方々の参加もあり、中西先生には講演後にも個別の質問に対応していただきました。新学期を控えたこの時期に、大学全体として自殺予防に向き合うことの重要性とその対応、さらには教職員自身のメンタルケアについて学びを深める良い機会となりました。

(文責:体育学部 田里千代)

関連リンク

ページ先頭へ