岡田 正彦 (天理大学人間学部助教授) 2007年3月26日発行
序章 「宗教」を読む — テクストとしての宗教表現の読解
詩学/物語論という手法について
「宗教を読む」というアレゴリー
テクストとしての「宗教」を読む
第1章 聖なる「ことば」 — 宗教的言語表現の機能
ヤコブソンの言語機能論
宗教的言語表現と「意味」の伝達
意味を伝えない「ことば」の意味
宗教的言語表現の機能
第2章 聖なる人間 — 真理の媒介者の条件
聖なる人間とは — 聖者性の源泉
出家とその弟子
非日常性としての聖者性 — 日常性を切開する力
第3章 何かを「聖」にするもの — 聖化とその力
「聖なる力」の源泉を探る — デュルケームとオットー
「聖化」と「異化」 — 聖なる力の源泉
聖なる「力」と「宗教性」
第4章 荘厳であること/緻密であること — 宗教的芸術表現
宗教的芸術表現と聖なる空間
東大寺大仏が表現する世界
「荘厳であること」と「緻密であること」]
第5章 聖と俗の交渉 — 「外」の力と「世界」の更新
宗教儀礼の様式と宗教経験
「修法」と「儀軌」
『覚禅鈔(抄)』の世界 — 真理の「現証」
第6章 「世界」に覚醒すること/「世界」を覚醒すること — 祈り
法然と「一枚起請文」 — 祈るという行為の前景化
「祈り」 — 悟らぬ悟り
「絶対者」は、隠れたままで姿を現わす
結章 宗教の詩学 — テクストとしての宗教表現とその批評
宗教表現の読解と批評の理論
宗教表現とその「力」
宗教表現とそのスタイル
おわりに
あとがき