天理大学英語教育研究会 第17回研究集会を開催 2023.11.07 国際学部英米語学科

10月28日、「天理大学英語教育研究会 第17回研究集会(共催:天理学園英語教育連携会議第3回研修会)」が、研究棟第1会議室で開催され、中学校、高校、大学の現職教員と学生ら約30名が参加しました。
コロナ禍のためにオンラインでの開催となった2021年、2022年を経て、今回は久しぶりに対面で研究集会が実施され、参加者からの質問も相次ぐ、活気のある集会となりました。

今回の研究集会は、実践発表、ワークショップ、記念講演の3部構成で開催されました。
第1部の実践発表では、本学英米語専攻の卒業生でもある阪本洋紀先生(奈良県立南高等学校教諭)が、「ICTを用いた奈良南高校の英語教育について」と題し、勤務校での授業実践の現状と課題を報告しました。

阪本先生は、生徒の状況を踏まえたICTデバイスの活用例や音読活動での声を出させる工夫についてスライド写真とともに説明。発表の最後に今後の課題として、ICTの授業導入検討、その効果の検証、そして生徒のモチベーション向上や持続に関する模索を研究していきたいと述べました。

第2部は、北海道岩見沢東高等学校教諭の江草千春先生によるワークショップ「看図アプローチの3つの活動(変換・要素関連づけ・外挿)を体験してみよう!」が行われました。 
江草先生の指導と進行に従い、参加者らはワークシートとビジュアルテキスト(絵、写真、図など)を使って、生徒たちの創造性や共同的な学びの力を引き出す看図アプローチを、英語ライティングの授業で用いる例を体験しました。

第3部は、神山豊彦先生(大和大学白鳳短期大学部非常勤講師)が、「英語教員って、どんな仕事?」との演題での記念講演を実施しました。
神山先生は、これまで私立や公立のさまざまな学校種(こども園、小学校、中学校、高等学校、短期大学)で、教員および管理職として勤務した経験から、教員の仕事についてさまざまな視点から論じました。

講演では参加者が各自のスマートフォンを通じて回答した内容が、スクリーンに映し出され、その回答をもとに神山先生が軽妙な語り口で感想を交えながら話を進めるなど、参加者のニーズに沿った講演が進められ、充実した記念講演となりました。

本学からは、英語教育ゼミ、英語科指導法などの受講生を中心に約20名が参加しました。学生たちからは、「現場の先生方がどのようなことを考えて授業をされているのかよくわかった」、「看図アプローチというのは初めて聞いたが、とても興味深かった」、「私たち学生にもわかりやすく教員の仕事について説明してくださり、楽しくお話を聞くことができた」等の感想が聞かれました。

本学英米語専攻(次年度からは英米語学科)では、天理管内はもとより卒業生が働く各地の学校とも連携をとりながら伝統のある英語教員養成教育をさらに充実させていきたいと考えています。

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